洗顔料になぜ乳酸菌⁈

 

ナチュラルイオン洗顔ジェルになぜ乳酸桿菌が入っているのか、乳酸桿菌?(にゅうさんかんきん)聞きなれない言葉だと思いますが、この成分がいい働きをしますので、ご説明させていただきたいと思います。

 

乳酸菌の化粧品はヤクルトさんの化粧品で認知度が上がってきていますが、洗顔料に入っているものは市場には無いと思います。

 

 

<乳酸菌とは?>

 

乳酸菌は、肌の表面にも存在する常在菌の一種で、肌の常在菌は、肌のバリア機能をサポートし、外部からの刺激や細菌などの侵入を防ぎます。

 

 

乳酸菌は大別して桿菌(細長い棒状)球菌に分かれます。

因みに、ビフィズス菌は通常の乳酸菌ではありません。

 

 

ナチュラルイオン洗顔ジェルの乳酸菌は桿菌で、植物の表面や動物の体内、食品中に分布しています。

 

 

その乳酸桿菌の働きは、黄色ブドウ球菌の繁殖を抑制することです。

 

 

黄色ブドウ球菌とは角質バリア機能を低下させる肌の病原菌で、病原性細菌は繁殖することで皮膚や粘膜のたんぱく質を溶かす能力があることで知られています。

 

そして、天然保湿成分(NMF)のフィラグリンを減らして乾燥肌になると示唆されています。

 

アトピー性皮膚炎の人の皮膚には、実に約9割がこの黄色ブドウ球菌が繫殖していることが知られています。

 

 

 

 

黄色ブドウ球菌が繁殖することが良くない理由がおわかりいただけたと思いますが、乾燥肌にならないためには水分保持も大切になるのです。そのためには角質のバリア機能を低下させないことが非常に重要となります。

 

そのバリア機能とは表皮にある皮脂膜です。

この皮脂膜はいつもお話ししていますが、乾燥肌の人は合成界面活性剤によって皮脂が脱脂され過ぎ、洗顔後に肌が突っ張るのです。

 

皮脂は、トリグリセリド、ワックスエステル、スクワレン、遊離脂肪酸、コレステロールエステル、コレステロールなどの成分で構成されていますが、その中でも最も多いとされているトリグリセリドが、常在菌のリパーゼ(酵素)で加水分解され、遊離脂肪酸とグリセリンになります。

 

 

この遊離脂肪酸は皮膚の表面は弱酸性になり、グリセリンは保湿をしてくれます。

肌は弱酸性に保たれているので、遊離脂肪酸もグリセリンも肌を健康に保つためにはとても大切な成分です。また汗も弱酸性なので運動することも美肌には欠かせません。

 

 

<善玉菌の表皮ブドウ菌を繁殖させることが美肌作りのスキンケア>

 

アンチエイジングには常在菌である悪玉菌の黄色ブドウ球菌を抑制させ、善玉菌の表皮ブドウ菌を増やすことが重要なのですが、その表皮ブドウ菌は乳酸菌によって繫殖させることができます。

 

繁殖するためには、悪玉菌である黄色ブドウ球菌を抑制しなければなりません。

そこで登場するのが乳酸桿菌なのです。

 

 

黄色ブドウ球菌が定着するにはたんぱく質(インテグリン)が必要で、そのたんぱく質を善玉菌の乳酸桿菌で先に取ってしまえば、悪玉菌の黄色ブドウ球菌の増殖を抑制することができるのです。

 

そして、乳酸桿菌のロイテリ菌が角質細胞のたんぱく質に接着できないようにする作用があり、プラーク(細菌の巣)を作らせないようにもします。

 

 

以上の理由で、ナチュラルイオン洗顔ジェルに乳酸桿菌を配合しています。

 

 

まとめ

 

重曹イオン水は、重曹+アルカリ性電解水なので皮脂汚れを乳化させ、古くなった角質を洗い流し、お肌が柔らかくなります。

そして、たんぱく質を分解する作用もあるので毛穴に詰まる角栓もできにくくします。

 

さらに、乳酸桿菌によっても悪玉菌の黄色ブドウ球菌のエサとなるたんぱく質を取り除くので、善玉菌の表皮ブドウ菌を増やすためにも重要な役割を果しています。

 

 

洗顔料は酸化した皮脂汚れやたんぱく質汚れをしっかりと落とすことが大切で、スッキリ感があるとか、突っ張らずに保湿感があるなどという感覚的に選ぶものではないのですね。