洗顔料の合成界面活性剤だけでは、汚れが落ちていないんです。

 

洗顔をした後でも頬のざらつきや、小鼻の回りにブツブツしたものが残っていませんか?

 

それは、毛穴に詰まった汚れです。

 

では、その毛穴に詰まった汚れは何なのか・・・?

 

それは『角栓』と呼ばれるもので、角栓は剝がれ落ちた肌の角質や皮脂、メイクの汚れ、空気中の埃などと混ざり合ったものです。その中でも、皮脂が約30%、残りの大部分が「たんぱく質」でできたものと言われています。

 

 

実はこの「たんぱく質」が合成界面活性剤では分解(加水分解)ができないのです。

 

ザラザラした角栓を落とすために、ピーリングをされる方は多いのではないでしょうか?

 

 

 

■角栓を除去するには「たんぱく質」と「皮脂」の両方を落とす必要があります。■

 

 

では、角栓のたんぱく質汚れとは何でしょうか?

 

私たちの肌は28日で肌は生まれ変わります。

基底層という表皮の一番奥にあるところで新しい細胞が作られ、それが肌の表面である角層へと押し上げられていきます。

そして、押し上げられた細胞は古い角質や垢となって剝がれ落ちます。

これが、肌のターンオーバーといわれる新陳代謝です。

 

このターンオーバーの正常化を図るためにも、古い角質は取り除かなければなりません。

古い角質が蓄積されるとザラザラしてくすみ、乾燥しているように見え、そして、肌も硬くなるので美容成分が浸透しにくくなります。

 

 

残念ながら、一般的な洗顔料の合成界面活性剤は皮脂への対策はできても、たんぱく質汚れに対しては分解して落とすことはできません。

 

 

皮脂や常在菌のバランスを崩す合成界面活性剤■

 

泡立つ洗浄料の主要成分、合成の界面活性剤はイオン性界面活性剤のアニオン性界面活性剤が大部分を占めており、皮膚汚れを落とす一方で、皮膚にダメージを与えることが臨床的に指摘されています。

 

 

 

合成界面活性剤は細胞膜を浸透しますので、乾燥肌や敏感肌の方は洗顔料により必要以上に皮脂が脱脂され、天然のバリアである皮脂量が非常に少なくなって、角質細胞間脂質(細胞の間を埋めている脂質)から水分が蒸発しているのが原因だと言われています。

 

※角質細胞間脂質

わずかな水分を含むケラチン(タンパク質の一種)でできた角質細胞の間を、隙間なく埋め脂肪。肌の水分が外部に蒸発するのを防ぎ、外部からの水の透過や刺激物質(異物)の侵入を防ぐバリア機能としての働きをしている。

 

 

それだけでなく、洗浄力の強いものは常在菌(善玉菌・日和見菌・悪玉菌)のバランスが崩れて湿疹やニキビ、アトピーなどのアレルギーの原因になるとも言われています。

 

『表皮ブドウ球菌』・・・善玉菌

『黄色ブドウ球菌』・・・悪玉菌

『アクネ菌』・・・善玉にも悪玉にもなれる日和見菌

 

「表皮ブドウ球菌」は、グリセリンを生み出して皮脂膜を作り肌を潤わせ、「アクネ菌」は、皮脂腺をコンロトールして皮脂を分泌させ、バリア機能を強化してくれる働きがあり、善玉菌が優位な肌環境では、肌は潤い、健全なバリア機能によってトラブルの少ない強い肌を保つことが出来ます。

 

 

洗顔で酸化した皮脂やたんぱく質汚れを落としてこそ、美容成分の効果も発揮でき、また、古い角質が取り除かれ適切な皮脂がある肌は、柔らくて、透明感や艶のある、潤った肌です。

 

間違った洗顔をしなければ、今の乾燥した季節でも、肌が乾燥することはありません。

 

 

洗顔こそスキンケアの第一歩で、とても大切なものなのです。

 

 

 

 

次回は、「たんぱく質」と「皮脂」の両方の汚れを落とす、重曹イオン水でできた『ナチュラルイオン洗顔ジェル』の洗浄力の仕組みをお話させていただきたいと思います。