梅雨時期の頭皮の皮脂量は増えます
湿度、気温、皮脂量、水分は比例しています。
なぜ日本人女性の薄毛は増えているのか・・・、
日は湿度が及ぼす影響を書きたいと思います。
私は、フランス人女性のビジネスパートナーがいるのですが、
そのパートナーはヨーロッパ人女性の薄毛は聞いたことがないと言っていました。
ヨーロッパ人は往々にしてシャンプーはしないとのこと。
なぜならば、硬水で髪が傷むことと
シャンプーなどの化学物質は体に悪いというイメージがあるみたいで、1週間に2,3回程度が普通のようです。
そして驚く事に、オーガニック先進国でありながら、高級アルコール系のシャンプーでも洗っているとも。
でも、本当のところは面倒なのだけでは、と思っていますが(笑。
それはさておき、一体なぜだろうと考えた時、私は湿度が原因なのでは?と感じて調べ始めました。
そしてやはり、湿度、気温、皮脂量、水分はとても関係があったのです。
【不快指数が上がると皮脂量も増える】
これから梅雨シーズンに入りますが、気温が上がり湿度も高くなると皮脂量が増えるとのことです。
気温と湿度の相関関係。
気象環境が皮膚を変化させる因子なのだそうです。
また、皮脂量が多い時に水分蒸散が多く、気温と蒸散量が関係していることも報告されています。
梅雨時期はカビが発生しやすく食中毒など気を付けなくてはならないですが、頭皮も同じく注意しなくてはなりません。
皮膚には皮膚常在菌という菌が205種類あると言われ、特に頭皮はマラセチア菌という皮脂と湿気が好きな菌があり、湿度が高いと増殖します。
きちんと洗髪し、しっかり流さないとマラセチア菌が増えて頭皮環境が乱れ、脂漏性皮膚炎となり脂漏性脱毛症へとなっていく可能性があります。(髪がベタっとなり、大きなフケが発生します。)
【食べ物も皮脂に関係する】
また、皮脂の成分はワックスエステル、スクアレン、トリグリセライドが代表的な成分なのですが、皮脂の50%を占めるトリグリセライドは、血中の栄養分を利用して常在菌によって分解されるという事ですので、食べ物にも注意が必要です。
油物やジャンクフード、インスタント食品やダイエット中など、偏った食事の方は基本的に健康的で美しい髪にはなれませんので、バランスのとれた食事を摂ることを心掛けていただきたいです。
【合成界面活性剤によるバリア機能破壊でおこる症状】
皮脂膜や細胞間脂質のバリア機能によって水分の蒸散量を抑制しているのですが、
「表皮の皮脂膜は水分蒸散を防げず、細胞間脂質で防いでいる」
との報告がありました。
何度も書いていますが、
合成界面活性剤は細胞間脂質まで浸透してバリア機能を破壊し、水分の蒸散が始まり肌が乾燥してきます。
そこには、毛乳頭もあります。
毛乳頭には毛細血管や神経が集中し、髪の毛の成長に必要な栄養分があるところで、ここが破壊されない限り髪は成長し続けます。
ここが破壊される原因を明確には解明されていないのですが・・・。
でも、安心して下さい。女性の薄毛は高確率で回復します。
バリア機能が下がると保湿が出来なくなることに伴い、外部刺激も非常に受けやすくなります。
それがもとで炎症が起こり、痒みが出てくるのです。
皮膚にはたくさんの常在菌があると言いましたが、
黄色ブドウ球菌のように皮膚がアルカリ性に傾くと増殖し、痒みや炎症を引き起こすものもあります。
かくことでバリア機能が一層弱くなり、肌のコラーゲンやエラスチンも変性しやすくなるのです。
【紫外線で酸化した皮脂は洗い流すことが肝心】
紫外線は要注意ですよ~!
気温と湿度によって皮脂が多量に分泌され、これから強くなる紫外線によって酸化した皮脂(過酸化脂質)が多量に産出されることで、臭いも強くなります。
そして、これらの酸化した皮脂は洗い流さないと脱毛へと繋がっていきますので、頭皮の丁寧な洗浄が大切になってきます。
肌のバリア機能は一度壊れるとなかなか元には戻りません。薄くなった髪も元に戻るには時間がかかります。
けれども、頭皮環境が整えば、ハリ、ツヤのある髪、ボリュームのある髪が戻ります。
抜け毛が多くなったと感じた時、髪が細くなりハリやコシが無くなって地肌が目立ってきているとお悩みの方は、
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