頭皮の酸化が薄毛を促進する

                                                                      


頭皮に関する資料は、大体がメーカーサイド(大学もあります)の研究機関によるところが多く、まだまだ解明出来ていない分野であります。調べれば調べるほど、現代科学では解明出来ないものが多く、仮説に過ぎないものなのだなと感じています。

前回の活性酸素に引き続き、「頭皮の酸化」について書きたいと思います。


皮膚は絶えず酸素に接し紫外線を浴びています。

それらによって、皮膚を守っている皮脂が酸化し過酸化脂質と呼ばれる酸化した脂質へと変化します。


では、その過酸化脂質はどの様な影響を頭皮に及ぼすのでしょうか。


まず、皮脂とは皮脂腺と呼ばれる毛根をつつむ袋状の上皮組織である毛包に付属しています。そこで皮脂が産生され、そして、細菌酵素で分解されて表皮へと広がったものです。


この皮脂と表皮脂質(垢として剝がれる角質やラメラ構造の脂肪酸)と汗が、「皮脂膜」と呼ばれるものです。

成分として、ワックスエステル、スクアレン、トリグリセライド等が含まれています。

スクアレン(スクワラン)は12%の含有率と低いのですが、最も酸化しやすい脂質で、紫外線を浴びるとスクアレンモノヒドロベルオキシドという舌を噛みそうな長い物質に変化します。その物質が、みんなで渡れば怖くない状態になり、他の脂質も一緒に一気に酸化して細胞毒性を示すようになります。



そして、過酸化脂質は表皮だけでなく角層深部にまで侵入していくのです。


過酸化脂質が十分に落とし切れないと頭皮のベタつきや臭いの原因、フケや毛根の目詰まりなど、脱毛が増えていく要因と考えられるので、シャンプーで清潔に保たなければならないと書かれていました。
(ですが、ある報告では脱毛は見られなかったとありました。)


でも、日本人女性は、ほぼ毎日シャンプーをしていますよね?
なのに、どうして薄毛で悩む女性が増えたのでしょうか?
環境要因?加齢?体調(変化)?食事?ストレス?



 

合成界面活性剤は角質層の深部にまで届く


私は、自身の体験から、毎日のシャンプーで徐々に乾燥肌(インナードライ)へと向かっていき、挙句の果てには薄毛に繋がっていく、合成界面活性剤の影響が大きいと考えています。


思い出していただきたいのですが、合成界面活性剤は角層深部にまで浸透するのです

さらに実験結果では、細胞膜(生体膜)を人工的に作ったリポソームという物質に、合成界面活性剤を注入すると消失したという報告がされていました。

消失って!? 衝撃ですよね。




清潔好きでほぼ毎日シャンプーをしている日本人女性。
それに引き換え、2~3日にしかシャンプーをしないヨーロッパ人女性。
でも、女性の薄毛は聞きません。

なぜなんだろうと色々と調べた結果、「湿度」が大きく関係していることが分かりました。


次回は、湿度が脂質の酸化を早めることを書きたいと思います。