南極沖の海底で亜熱帯雨林の痕跡を発見、論文

記事によると、南極沖の海底掘削調査で、現在は氷に閉ざされている南極大陸が5200万年前には亜熱帯雨林に覆われていたことを示す痕跡を発見したという論文が2日の英科学誌ネイチャー（Nature）に掲載された。

2010年に東南極大陸沖の海底を掘削して採取された堆積物コアを詳しく調べた結果、始新世（5600万～3400万年前）に南極大陸を覆っていた亜熱帯性の森林のものとみられる花粉の化石が見つかった。

調査に参加した豪クイーンズランド大学（University of Queensland）の古気候学者、ケビン・ウェルシュ（Kevin Welsh）氏によれば、コアから見つかった温度感受性のある微粒子を分析したところ、5200万年前の南極大陸は気温が約20度と非常に温暖で、氷は存在せず森林に覆われていたとみられることがわかったとのことです。

前々から言われていたことの証拠が見つかったということですね。

人類の有史ってわずか4千年くらいのことなので5200万年って単位がいかに地球の歴史が壮大な時間かよくわかりますね。