さて、


とにかく右も左も分からぬまま、与那国空港へ降り立つ。




何にも調べてないし、何にも分からないくせに、


シーサーの描かれたプロペラ機(揺れた揺れた・・・)を降りたち、目の前に広がる海をみると、


なんだかじんわり。




出張途中の重いかばんを引きずりながら、空港ロビーへ。






はっ!!宿の人が看板持って、待ってくれてる!


迷子になってたけどワリと平気で、でも、お母さんに会えた子供のような感情(どんな感情だ)で、


その人に駆け寄る。




やさしい笑顔。


よかった~、これでとにかく無事すごすことは出来る。




次!


マイミクのお母さん(空港にてショップ経営)と、別マイミクの友人の仕事仲間(観光協会)に挨拶だ!




まずは分かりやすいところから。


「あの、観光協会は・・・・」


宿の人に尋ねる。




「そんなものありませんよ。」


一刀両断。




ふえ・・・?


不安そうな気持ちが見て取れたのか、


「もしかして、・・・あれならあるけど」


指差してくれたのは、ただ1.5m程のカウンター(たぶん常設じゃない)と、ひとりの女性。




近寄って、


「あの・・・○○さんのご紹介で・・・。」


「ああ!!聞いてます!」


よかったぁ。




「・・・・・。」


「・・・・・。」




んで、会話が止まる。




「・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・。」




更に会話が止まる。




たしかにぃ、私→マイミク→○○さん→その女性、


経由しすぎて話すことがない!!!




私「・・・んで、だから何、ですよね。失礼しました」


女性「・・・いえいえ、よかった(何が?)・・・あっ、これ持ってってください。」






おっ!与那国の地図と観光パンフレットか??それはありがたい!


がっつり使わせてもらいますぜお嬢!!




と、その差し出されたものを、ありがたく頂く。






次はマイミクのお母様お目通りじゃぁ!!




「お、お母様っ、あのっ、ワタクシ、息子さんの嫁候補で・・・」




などという状況など全くないので、普通に探す。




・・・あ、顔知らないや。




・・・あ、名前知らないや。




・・・あ、ショップ名知らないや。




・・・あ、出てすぐって言ってたような。




周りを見渡すと、ひとつだけショップが。後は閉まっている。


除くと大人の息子さんを持つには妙齢な、ひとりの女性が・・・。






「あ、あの・・・○○(←ミクシィネーム、本名と思ってた)さんの友人の・・・」




「(超怪訝そうな顔)」




「いやあのだから、○○(←身駆使意ネーム、本名と思ってた)さんの友人で○○と・・・・」




「(超怪訝そうな顔よりも超怪訝そうな顔)」




「・・・・・間違いました。」








一旦戻り、アドレス確認。


はっ!○○(ミクシィ)ではない、違う名前が端っこに乗ってる!・・・てかなんて読むんだ?」






おどおどしながら、でもせっかくマイミクさんが紹介してくれたんだからと、再度挑戦。






「あ、あの・・・××?さんの・・・・・・」




「誰それ」




ばっさり。




「・・・・・・すみません。」








・・・・・・・お父さんお母さん、娘は大人になって、諦めることを覚えてしまいました・・・。


諦めたら負けだよ、そう教えてくれましたね。


そう、私は負けたのです。


あたりまけだのクラッカー。






そして、宿へと向かう。




軽く落ち込んだ気分をなんとか盛り上げようと、


車の中、宿の女性に明るく話しかける。




「いやぁ、情報全く仕入れてこなかったんで~、海底遺跡とか、超~見たかったんですけど~、


ダイバーログ(免許証みたいなもの。それがないと潜れない)持ってきてないんですよね~。


体験ダイビングとかないんですかね。」




「海底遺跡は難しいから、体験はやってないですよ。」




「・・・・・そ・・・・、そうですよね。


あっでもぉ~、水着持ってきてないからどうせダメか~、あはは~。」




「・・・・・・・」




「あっでもぉ~、ドクターコトーのロケ地めぐりしようかな~!」




「あそこは車での移動じゃないと無理ですね。レンタカー借ります?」




「・・・・・・免許持ってません・・・・。」






・・・・・・空港で貰ったパンフレットで、徒歩で行ける観光名所探そ。




・・・・・・これドクターコトー診療所ロケ地完全マップじゃん(泣)





そして、宿到着。




「ここが、この島一番の中心部で繁華街ですよ!」




「人、・・・・ひとりもいないんですね・・・。」








そして、宿のひとだと思ってたその女性はそのまま、


「じゃあお疲れ様でしたー」


と、どこかへ帰っていきました。




でも、宿は築100年という、平屋の与那国らしい素敵なところで、


本当の宿の人は、これまたものすごくいい人で、本当によかった。






でも・・・・・・・・・・・・・、




でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、




えっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、








・・・・・・・宿泊、私だけですか?????








「今からどうします?ごはん?宿で食べます??」




「いや、まだついたばかりですし、まだ5時ですし、まだ明るいのでちょっと散歩してみます。なんにもわかんないので。


ごはんは(ひとりでもそもそ食べるのはあまりに切ないので)外で食べます。」




「あっ、じゃあねー。お勧めは・・・(4件)。」




「ありがとうございます。」








そこらへん散歩。


正確に言うとマジ探索。




・・・・・本気でひとりもいないんだけど。




・・・・・お勧めじゃなくてお店3件しかガチにないじゃん。




・・・・・役場あるってことは本当に中心街じゃん。








軽く、来た事を後悔し始めていた。










と、いきなり知らないひとから携帯がなる。






「あっ、○○(下の名前)だけどー。ダイビングの予約取っといたから~。後で宿にその人がいくよ~。」


がちゃん。






う、うれしいけど、・・・・・やりたかったとは言ったけど、・・・やるって言ってないんだけど。






・・・・・・・ってか、・・・・・・・・・・・・・・・あんた、誰?。


・・・・・・・番号はどこで・・・?




宿の人かなと思い尋ねても違くて、???。






と、マイミクのお母さんが、私が葛藤散歩中宿にわざわざ尋ねてきてくれてたらしく、


ひとり恐縮。


すると、宿の方が、


「あっ、じゃあ家につれってってあげるよ~」


「そんな、宿を空けさせる訳には・・・!」


「いいのいいの、どうせあなたひとりだし。」




・・・・・・・ごもっとも。




ということで車に乗るのかと思いきや、


「すぐそこだから」


と歩き。




すぐそこですかい!






でもまあおかげさまで、ご両親に挨拶出来、次の日のランチの約束をし、


ついでにそこらへん案内してもらい(ほんとになにもないとこデシタ・・・)、満足。




なぜかダイビングの人も来てくれ、予約も完了。




とりあえずまだ夕飯には早いからと、のんびりしていると、宿の人から声がかかる。


「お茶飲まない?」




頂きますと、広間に上がりこむと、おばあが島酒を飲んでいた。


「あ、今日、おばあがライブしてくれるから。」




う、うれしい!


・・・・・でもお客さん私ひとりですか?






座った瞬間、


「すいません、ビール(そこは食事処でもあるので)ください。」


やけじゃやけ。






すると、


「サービスだから~」


と、おつまみ、おさしみ、そしてなんと!夢の『ヤシガニ』が!!!!!




※やしがにとは、八重山にしかいない、陸の蟹で、とにかく高級。値段は時価。


絶滅品種にそろそろ認定されるため、もう食べられないといわれているものである。


味は海老よりおいしいといわれている。




うきうきしながらヤシガニを食す。




「ねえ、島酒味見してみる?」


出てきたのは3合ビン。


味見の量じゃないんですけど・・・。


ってかこれたぶん全部お金取られるんだろうなぁ。


ヤシガニだし刺身だしなぁ。


でも楽しいしありがたいからいいや。




最終的には島の中2のめちゃめちゃかわいくて美形で礼儀ある男の子(めっちゃ仲良しになりました。また逢いたいなあ)、そのお母さんでその宿の料理長、そしておばあで、


唄あり深い話あり笑いあり、0時すぎまで騒いだ。




その後は、宿のひとが海まで散歩に連れてってくれて、ほんと幸せだった。




(しかも最終日会計したら、最初にたのんだビール1本分しか入ってなかった。そのビールも150円!)




1時半を超えて、そろそろ寝ようかと思ったら、宿の人が


「じゃ、私帰ろうかな。また明日ね。」






えっ?!


私一人ですか!!!!!


この大きなお屋敷に、


私一人ですか!!!!!!






はい、ひとりでした。こわー。








でも、仕事はとっくに終わっているのに、楽しんでもらいたいからと、


こんな遅くまで付き合ってくれたことに、ものすごい感謝。




ハグをして、しばしのお別れ。








私も寝よう。










ぐー・・・・。










一時間ほど睡眠。










・・・・・・・・・・・・ん?












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・んん??!!














異常な吐き気と腹痛。
















朝6時まで、上から下からの洪水。




近年味わったことのない衝撃。














どうやらヤシガニにあたったらしい(笑)。












私の与那国一日目は、こうして更けていきましたとさ。






続く。