突然何かが変わったわけではない




何かを失った訳でも捨てたわけでもなく




ズルイ人生をズルイまま息続けていた




ただ溢れていた言葉がふいに枯れてしまっていた




書けなくなってただ電脳性界を彷徨うだけの抜け殻みたく







そんな時、は私を見つけた・・・見つけてしまった






「詩を書いています。」





気力も言葉も失っていた私に




電脳性界には似つかわしくないアプローチ




きっと軽い気持ちだっただろうその一文に





アゲハは足を止め



ワタシは手を休め





嫉妬にも似た思いが湧き上がる




性欲でもなく



哲学でもなく



存在意義や



興味本位や



策略でもなく



恋慕でもない




真意の見えないに対しての




欲情でもなく



思惟でもなく



存在根拠や



自己本位や



奸策でもなく



恋焦れしない





ただ突き動かされた何かに





そう・・・




ただ導かれるまま




見えない何かを渇望していた私は




まるで蜜に魅かれる蝶のように




詩を言葉を求め吸い寄せられ




よく似た感情を携えて落ちていく





恋はするものではなく落ちるもの・・・





擬似恋愛ナノニ落チテ沈ンデイク