アゲハは気まぐれで奔放で色んな場所を行き来する
身を削る様に活動的になることもあれば
全てを遮断し存在そのものを消してしまうこともある
傷つく事に多少は慣れていたと思いつつ
でもやはり我慢出来なくなる…脳内麻薬が誘うから
ただふらふらと彷徨っていたはずだった
見失わない程度にごく僅かな脳内麻薬で騙し騙し
ワタシもアゲハも見失わない中間地点を
漂っていたはずだったのに…思いがけず扉は開かれ
再び出会いを貪る…理由なんて…略無い
脳内麻薬の香りを思い出し、辿る様にアゲハが目を覚ます
又深く未開の電脳性界の樹海へと歩を進め
更にディープな心の闇を探し求め飛び立ち
もっと暗い別の見えないナニカを追い求め
『貪欲に性を貪る破天荒な女性』
何気なく放った男の一言はスイッチとなり
眠ッテイタハズノ欲望ニ火ガ点イテシマッタ