ワタシ、否・・アゲハはよく飛ぶ・・
「飛ぶ」とは「いなくなる」という事・・・
云うなればある日突然其の場所から消えてしまう
アゲハは気まぐれで奔放で色んな場所を行き来する
幾度となくやり取りされるメイルに羽根を休めていたかと思えば
ひらりと身をかわし、舞う様にカレの胸の中に飛び込んでみたり
ふわりと舞い上がり、飛び込んで来たメイルに降り立ってもみる
彼との会話に切なくなって、カレの甘いイジワルを欲しがったり
そうかと思えば、ネットもメイルも携帯さえ全て遮断したくなる
本当に蝶の様にひらりひらり、ふうわりと規則性もなくイキテイル
何故だろう?
欲しいと渇望しながらソレが手に入りそうになると飛びたくなり
如何してなの?
ソレと相対する異質のモノに羽根を休め、言い訳を探してみたり
何処へ行くの?
出ない答えを求め続けて今日も電脳性界をふらふらと飛び回って
如何したいの?
甘美な蜜も切ない涙も湧き上がり滾る血のにほいすら求め続ける
どうしてひとつでは我慢出来ないのだろう?
目の前には救いの手がいつも待っている・・・それすら疎ましく感じ
自分自身で罪を作り罰を与えぼろぼろになりながらイキ続ケテイル
アゲハが「失踪」するのは
きっとそういう全てを受け止めきれなくなって飛べなくなる前に
最後の力を振り絞って飛び、鋭気を養う為の充電に羽根を休めて
奔放故に傷つき満たされぬココロとカラダを確認して取り戻す為
答えが見つかったらアゲハは如何なるのだろう?
羽根ヲ休メナガラソンナ事ヲ想ッタ