メディアなど松坂絶賛=「鮮烈デビュー」を詳報-米大リーグ
米大リーグの公式ホームページ(HP)は5日、レッドソックス・松坂大輔投手の初登板初勝利を大きく報じた。愛称の「Dice-K」にかけて「さいの目(dice)は正しく出た」と銘打ったコーナーで、デビュー戦の活躍を記事や写真、動画で伝えた。
記事では、松坂が10奪三振で「鮮烈な印象を与えた」と見出しを掲げ、同投手が「自分にとって楽しみにしていた初登板だったが、結果は普通のこと」と冷静に喜んだと紹介。同僚の強打者オルティスが「彼の投球はペドロ・マルティネス(メッツ)を思い出させる」と評したこと、バリテック捕手が「彼はゲームプラン通りの投球だった」と感心した言葉などを詳しく掲載した。 スポーツ専門局ESPNの電子版も「Magic Dice」の大見出しでこの日の好投をたたえた。試合の実況放送では、解説者が「球種が豊富で、打者を打ち取る方法を数多く持っている」と分析した。 |
(2007年4月5日配信の時事通信より)
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やったぁ
初登板で勝利!
アメリカの各メディアもこのニュースを結構大きく取り上げているようですね。
松坂投手に会ったことがあるわけでもないのに、同世代の日本人が海外で認められると
なぜか嬉しくなってしまうのはGraceだけでしょうか。
あ、ごめん。同世代だなんて、ついサバ読みました・・・![]()
松坂投手といえば、メジャー移籍にかかった契約金
の破格さでも大きな注目を集めましたよね。
Pay for Performance(費用対効果、みたいな意味)は、日本の球界でも常識ではありますが
勤続年数ごとにお給料が上がる日本社会に慣れている私達から見たら
ちょっと特殊な感じもします。
しかし、アメリカではどの企業もほとんどがPey for Performanceのスタイルを取る社会。
こういう社会で育ったアメリカの老若男女は
超破格の契約金で渡米してきた日本人が、どの程度の成果を出してくれるのか
日本人の私達よりも、ある意味、興味深々なのでしょう。
今回は、腕の初披露となるデビュー戦。アメリカ国民の注目
が最も集まる試合です。
その雰囲気の中で戦うのですから、勝ったら今回のとおりビッグニュースとして扱われるのはもちろん、
負けたとしても、やはり大きなニュースになってしまうのでしょう。
選手獲得にかかるお金は、その選手への期待度そのものなのです。
Graceはアメリカ特派員時代、大リーグの取材をやっていました。
当時の大リーグは、野茂、長谷川、伊良部投手が在籍していた程度。
正直言って、アメリカ人にとって国技とも言えそうな存在の大リーグに
日本人がどの程度力を発揮できるのか、アメリカ人達は疑問に感じていた時代だったと思います。
どの球団かは明言することを控えますが、ある球団を取材するたびに
日本人選手をWelcomeしていたような雰囲気を、一度も感じることはできませんでした。
日本人大リーガーの歴史がないために、信頼性が薄かったからなのでしょうが・・・
さて、日本人大リーガーのパイオニア存在の野茂英雄投手が
メジャー移籍を達成した時の契約金を、みなさんはご存知ですか?
約980万円、でした。 年俸980万円って、丸の内のサラリーマンよりも安かったり・・・しませんか?
それほどにもアメリカの球界全体が日本人選手を「どこまでやれるのか謎」な存在として
扱っていたということの表れなのでしょう。
でも。
980万円で戦っていた男が大リーグで新人王
を獲得、
オールスターゲームに日本人初の出場を果たし、球団の信頼を獲得してからというものの、
長谷川、伊良部も後に続き、それなりの成績を残すに至りました。
その結果、他球団も日本人選手の新規獲得に前向きになってきて
イチロー、新庄、松井秀とメジャーへの移籍希望者が加わるごとに
各選手のメジャー移籍契約金が増えていったのも事実です。
松坂投手の初勝利のニュースがアメリカ国内でも大きく取り扱われるもととなった、
破格の契約金の存在。
そこに至るまでに、野茂投手らパイオニアが地道な努力や積み重ね、
米大リーグ関係者を納得させる実績を残してきた偉大さを
Graceはどうしても忘れることができないのです。
の毛穴とか気にせずに済んでいるのよねー、いいなー
素直に頑張ろうぜ。