さて、クイキンのシステム変更などの批評を見ていると、昔見たドキュメント番組のことを思い出しました。

何年か前にテレビで見た記憶で詳細な部分は曖昧なのですが、それは情熱大陸風のドキュメント番組でソーシャルネットワークのゲーム会社を取り上げた番組でした。

たぶん当時は、スマホゲームというジャンルが無かったので、携帯プラットフォームのゲームアプリの会社だったと思います。モバゲーかグリーかにゲームを配信している会社だったのですが、現在のスマホのアプリゲームの基礎となっているような、カードバトルの会社です。

一部始終は見ていなかったのか覚えてないですが、記憶に残っている部分を若干言い換えて再現してみます。

イベント中にゲーム会社のプロデューサーが、ユーザアクティビティを見て、

「思ったほどイベント期間での課金が伸びていないな、このあと6時間後に追加のキャラ配布をするぞ」
みたいな発言を、社員にする。

キャラデザイナーの所に行き、
「何時間で新しいキャラデザインを作れる?」

デザイナー
「○○時間で行けます」

プロデューサーはそれよりも1時間早い時間を指示して
「△△時間で作ってくれるか?」

デザイナー
「……わかりました、やります」

で、番組の記者がデザイナーに質問
「できるんですか?」

デザイナー
「仕事なんでやります」

で、プロデューサープログラマーなどにも指示を出して、6時間後に予定通り新キャラを告知。

すると、予定通りに課金者のアクティビティを押し上げた。

そして、プロデューザーは、

「これが僕の仕事なんです」

みたいな言葉で誇らしげに締めくくった、といったような番組内容でした。

当時僕は、課金ゲームなども一切していなかったので、何の感情も抱かなかったのですが、この番組の疑問点に今なら気づきます。

ひとつは、このプロデューサーをマスコミは美化して、仕事のできるビジネスマンとして番組作成をしている点。もう一つは、本来必要なはずのユーザーからのビジョンが一切欠けているという点です。

マスコミも視聴率のみ重視で、やらせまでして番組を作るわけですから、同じ発想力しかないのでしょう。ソーシャルゲーム会社も同じだということですね。食品業界の偽装も共通しています。

数字だけにこだわり数字だけを追い求める企業体質というのは、単なるマネーゲームの一種でしかなく、僕自身は嫌いです。根本的に消費者に働きかけいない数字だけの売上などは虚構です。商売の基本を学ぶのであれば、消費者との対面形式で、物を売ることにつきると思います。

昔の豆腐屋さんが、豆腐を売りに歩いて、100円程度の豆腐を売ることの苦労さと難しさ。ここに商売の原点であると思うのです。今、それをするべきだきというのではなく、その価値を知り、人がお金を払ってくれることに対して感謝の意識をどれだけ持っているのかが、問われているわけです。

綺麗事と言われるかも知れませんが、人は全てにおいて、汚いこととと綺麗なことを見分ける力も持っていると思います。自分のしているのことの綺麗さと汚さも判別できない企業や人は、それこそ無法者と呼ばれるのではないでしょうか。