ゆけ!勇者にハマル理由について少し考察してみる

まず、何と言ってもこのゲームの最大の特徴は放置型ゲームであると言うこと。ゲームはテレビの前やゲーム機で時間を取ってするという概念を覆している。子供であれば時間に余裕がある。しかし、社会人になるとそうもいかない。そんな大人たちに取ってこの放置型ゲームというのは、まさに魅力的なのだ。

そもそも、多くの大人達はゲームに飽きがきている。ゲーム業界では多くのハードが溢れているが、ハマれるソフトがないのだ。これはゲーム業界が抱えている問題でもあるだろうが、要は面白いと万人が体感できるゲームが減ってきていることが一因である。そのため、かつてはゲームで育った世代も、今やゲームの時間は無駄な時間と捉える人も多いのではないだろうか。ゲーム本数が伸びない理由は、社会状況にも影響している。不景気などのため、そもそもゲームを買うお金が勿体ない、仕事が忙しいなど個人の生活習慣も変わってきたからだ。携帯ゲームなどの手軽さもあり、ハード機型ゲームはより一層売上を落とす。そのため、悪循環で開発費が抑えられ、良いソフトが出てこない。そしてまた、ゲーム離れが進む。

話が少しそれてしまったが、このゲームはそんなゲームという時間を無駄にしない為の最大の要素を持っているのだ。ネットゲームなど、ゲームをした時間がゲーム世界でのレベルにつながり、自己の満足感を満たす。これだとターゲットは、時間をもてあましている一部のユーザーのみでしかない。しかし、現実時間と同様のサイクルで進行される放置型ゲームは、誰しもが平等である。ユーザーには等しく24時間しか与えられない。すなわち、放置型ゲームは新しいユーザー層を取り込むことに成功したのだ。

さらには、お金をかけてアイテムなどを買ったり交換したりするという要素も省かれている。ズルい事が出来ないのだ。みんな等しく運以外は平等なゲーム性が受け入れられる要因でもある。

ただ、その分、自己の満足感のみという欠点もある。やはり多かれ少なかれ、他者への顕示欲が生まれるからだ。これらを今後、開発者がどう補っていくか。ユーザー間でのランキングなどの表示など、ゲーム性を損なわずに、何かしらのユーザー同士の比較が可能なサービスを提供して欲しいと個人的には思う。ちなみに、ブログを始めたのもそういう感情からであることは否めない。ブログを通して他ユーザーとの交流などによって、ゲームに目標が生まれ、さらなるモチベーションにつながる。

それ以外にも、ゆけ!勇者の面白さはある。ゲームバランスの妙である。武器、防具、アイテムだけであるが、組み合わせは数多く存在し、決して簡単ではないクエストのバランス。これは、開発者に賛辞を送りたい。wikiなどで、情報が開示されているがおそらく、それがなければ多くのユーザーは試行錯誤してこのゲームに取り組んだだろう。強力な武具でも組み合わせを間違えれば死んでしまう。そして、それらの武具はロストする。単純なことであるが、その単純さと難しさがユーザーをハマらせる理由なのかもしれない。

simple is best

ゆけ!勇者は、そんな言葉で締めくくれる良作である。