実際には曲のリズムはルンバではなく、オルキデア(Orquidea:ウーゴ・ブランコが生み出したリズム形式)である。
日本では文化放送『ユア・ヒット・パレード』で1961年度の年間5位[1]を記録。また、1961年から1962年に西田佐知子(日本語詞:中沢清二)[2]、また西田盤と歌詞が異なる、ザ・ピーナッツ(日本語詞:あらかはひろし[注釈 1][3])らによりカバー版が競作されるが、中沢清二によるエキゾチック趣味の日本語詞(原曲の詞とは全く無関係)で唄った西田佐知子の歌唱版がより知られている。
なお、西田盤は当初「欲望のブルース」のB面曲であったが、1969年の再発盤では「コーヒールンバ」がA面に入れ替えられている。また、森山加代子も自身のアルバムで、中沢清二の日本語詞でカバーした。
西田佐知子は本作のヒットにより1961年、第12回NHK紅白歌合戦に初出場した[注釈 2]。後1992年(第43回)では本作をリバイバル・ヒットさせた荻野目洋子により歌唱されている。
1980年代以降のカバー
その後も1980年代にフリオ・イグレシアスがカバーした頃から徐々に再評価の機運が高まり、国実百合(1991年「國實唯理」名義)、ロジック・システム、荻野目洋子(覆面歌手「YO-CO」名義、ダイドードリンコCM曲)(共に1992年)、井上陽水(2001年)、工藤静香(2002年)らが日本語版を再カバーしてリバイバルヒットとなった。2006年にはピンクジャムプリンセスが、2007年には伴都美子がカバーアルバム『Voice〜cover you with love〜』で、2015年には福山雅治がカバーアルバム『魂リク』で、2019年には西田あいがカバーアルバム『アイランド・ソングス ~私の好きな愛の唄~』でカバーした。
渥美二郎は流しスタイルで歌う『演歌師シリーズ』の最新アルバム『新・演歌師〜歌とギターとパーカッション〜』で題名通りギターとパーカッションのみで歌唱。2017年の歌手生活50周年記念コンサートでも同様の内容で歌唱している。
アントニオ古賀の「クスリ・ルンバ」(1971年)と「クスリ・ルンバPartII」(1982年)、三朝れい子の「カクテルルンバ」(1971年)、大沢悠里・小鳩くるみの「麻雀・風呂つき・お酒ルンバ」(1978年)(1997年には悠里・さこみちよによるリメイク版「麻雀・風呂つき・お酒ルンバもどき」も発売)、谷五郎とゴロー・ショーによる「野菜ルンバ」(1993年)、こぶ茶バンドの「こぶ茶ルンバ」(1999年)など替え歌によるカバー版もある。
カバー版を発売した歌手以外にも西城秀樹、中澤裕子、田村直美などがライブで歌唱し、またインストゥルメンタル曲としても様々なミュージシャンによりカバー(東京キューバン・ボーイズ、 上松美香など)、ライブ演奏される機会が多い。
日本語版のカバーは西田佐知子版を基本としているものが多く、ザ・ピーナッツ版のカバーは殆ど存在していない。
1994年にはIgnacio Aldereteがカバーし、アルバム『Moliendo Cafe』に収録している。