収録曲である「忘れられないの」および「モス」は1980年代の音楽・カルチャーに大きく影響を受けており、当時普及し始めていた8センチCDでのリリースに至った。パッケージも当時と同じ縦型の形状で、当時の流行にならい、両曲のカラオケバージョンも収録される[5]。リミックスを除き、もともとボーカルが収録されている曲のオフヴォーカル版が収録されるのは11枚目のシングル『新宝島』以来となる。

当初、本作は8センチCD用の部材や工場での生産数量の制約から1万枚限定でのリリースの予定であった。しかし、本作のリリースが発表されるとすぐに予約が殺到したため、生産体制の調整を行い、追加生産が行われることとなった[6]

「忘れられないの」は、ソフトバンクの「SoftBank Music Project」シリーズの第6弾として制作された楽曲であり、同社のテレビCM「速度制限マン」篇のテーマソングに使われているほか、ボーカルの山口一郎も出演している[7][8]。 山口はソフトバンクとコラボレーションした時の印象について「プランナーさんや監督さんと映像の内容から一緒に考えて作り上げられたので、そういったケースは珍しいし、非常にやりやすかったです。いいものを作りたいという強い気持ちが伝わってきたのでいい会社なんだな、と思いました」とインタビューで話している[9]

もう一つの収録曲である「モス」はフジテレビ系列木曜劇場ルパンの娘』主題歌に使われた[10]ほか、ラジオ番組では『水溜りボンドのオールナイトニッポン0(ZERO)』のテーマ曲や『金村義明のええかげんにせえ〜!』のCM前後のジングルとしても使用された。 さらに、プロ野球中日ドラゴンズ根尾昂投手が自身の登場曲として使用している。