今日も残業



でも、いつもより少し早めに帰ってこれた



寒い…




駅についたら、反対のホームにも電車が入って来た



『うん?』






そこには比嘉と麗奈の姿




仲良く腕なんか組んで、




比嘉は麗奈の荷物を持って…




にこやかに、楽しそうに話している




自由な笑顔





私といる時は、あんな風な笑顔じゃ無かったなぁ…



前に、比嘉が私に言った



ヌクッチの前では、自由な笑顔をすると



甘えた表情をすると



今日…



あの瞬間気付いてしまった




本来の姿…









そっか…



お互い、無理していたんだね





13歳っていう年の差を




上司と部下ったって言う関係を



無理に、彼女と彼氏の関係にしていたんだね











比嘉と麗奈に気付かれないように



駅のホームの柱の陰に隠れた…



たぶん、麗奈は今から比嘉の家へお泊りしに行くんだろう…







こみ上げてくる感情…



ギュ―――――って堪えた



これが現実だよ




比嘉と麗奈が寄り添って歩いていても



誰もが普通に



恋人同士って思うでしょ?







私と比嘉が一緒にいて、何度、姉と弟って思われた?



何度、不思議な表情された?



幾度となく、そうゆう風な事があった






いつも、年齢の事



格差の事



互いに気にしていたの…






そして、私は比嘉の言うとおり



比嘉の前では…私では無く



年上のしっかりした女性



比嘉が憧れた課長としての私



頼れる女性



優しい女性



綺麗って思ってもらえるように



いつも、いつもそんな事考えていたから




自由に笑う事も無かったんだと思う…







それに…気付いた




今日、あの瞬間