マンションのエントランスの掲示板に
『不審者注意』のポスター
比嘉が、それを見つけて
『ねぇ、ねぇ~不審者だって!』
『ふ~~~ん。物騒だね。』
『気をつけないとね。』
君はなぜそんなに不審者に、ビビってるんだい?男の子でしょ?
『そだね~ぇ』
『気にならないの?』
『別に~~ぃ』
『凛子~明日から、絶対、一緒に帰ろうね。』
『はぁ?』
そう、そう、時々、比嘉はレンタルショップに寄ったり、マンションに荷物取りに帰ったりするので、駅からマンションまで一人で買える時がある。
私が買い物する時も、時々、先に比嘉だけマンションに帰る事もあった
『はぁ?じゃない。危ないよ~ぉ
』
『何言ってるの~大丈夫だよ~比嘉は狙われないよ~男の子だもん
』
『バカか!お前は
誰が、俺の事言ってるんだ!凛子、お前だよ~危ないの!』
『はい~~ィ(笑) 無い無い
そうゆうの狙われるのは、か弱くて、かわいい、20代の女の子。私は、世間ではもう立派なおばさんって、思われてるよ~残念ながら。』
『年齢なんか、関係無い
』
何?どうした?比嘉?
どうして、ムキになって怒ってるの?
『凛子に何かあったらどうするんだよ~(泣)』
本気で、心配してくれてるの?
ギュ-って、私の手握る比嘉が…震えてる
ビックリ!
こんなに、心配されたのも、大切にされた事もないから…
ほら、つい…強がり言っちゃう
『バカだね~~ぇ。無いよ~。私は大丈夫だよ。私なんか狙う、痴漢とか不審者とか、いないよ~(笑)』
『凛子に、何かあったら…あってからじゃ、遅いから…』
って、ギュー――って
おい、こら、ここ、公衆の場、エレベーター前だよ~~ぉ
て、
チン!ビア~~~ァってドア開いたよ~
ほら!そしたら
広告塔の奥さん…
『あら
ま~~ぁ
仲がよろしくて…(ウフ
)』
『あ~~ぁ
比嘉~明日には、マンション中に広まってるよ~』
『かまわないよ!そんな事。今日から、8時以降外出禁止だ!ゴミ捨ても、俺が行く。いい?わかった?』
『8時って!小学生かって
小学生だって、塾の帰りで10時とかもいるのに~~ぃ
』
『いいの。つべこべい言うな
』
『束縛する気
』
『束縛って言うな!本気で心配なんだから~ぁ
』
なんだろう…
ちょっと、
かなり照れくさいね
こんなに大切にしてくれるのも比嘉だけだね。
ありがとう![]()
でも、8時は早すぎるし…![]()
そんなに心配してくれなくても…![]()
大丈夫だよ![]()
比嘉
最近、比嘉の気持ちが
キュン
って苦しくなるぐらい
伝わって来る
言ってはくれないけれど…
明らかに変わった…
出張行ってから
お姉さんに会った事もそうだけれど…
でも違う、
たぶん1日目の『デート』からだと思う
比嘉が変わったの
どうしよう…
すごく
ドキドキしてきたよ![]()
最近、ドキドキの36歳 SINGLE です![]()