【次回作にご期待下さい】編集者の熱き思い受け取る | マンガ心理学って何だろう

マンガ心理学って何だろう

サブカルチャーを中心に心理学と結びつけた話を書きます。
「マンガ心理学」の確立に向けて頑張りたい。

お疲れ様です。
 

すっきりしないお天気ですね。(東京ですが)

 

オンライン授業の難しさを痛感する日々。

先輩の先生は、後期もオンラインになったら殉職してしまうと言っていました。

気持ちはよくわかります(笑)

 

とはいえ、通学が始まった大学もあり、そちらも何かと心配ではあります。


この状況、まだまだ皆で乗り越えていきましょう!
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今日は、久しぶりに小説を取り上げたいと思います。

(取り上げたい小説はたくさんあります・・・・)

 

問乃みさき先生「次回作にご期待下さい」です。

角川文庫より現在2巻まで出ています。

第3回 角川文庫キャラクター小説大賞 大賞を受賞した作品です。

 

問乃みさき先生は、「27時の怪談師」という事故物件に依頼されて住む棲師と怪談を語る怪談師の怪異ミステリーも書かれています。

こちらも面白い!

 

次回作にご期待ください こちらにはPVもあります!

 

 

タイトルを見て「ピン!」と来た方もいますかね?

そうです、マンガ編集者のお話です。

 

週刊や月刊雑誌のマンガは、連載最終回を迎えると最後のページに編集者からこう書かれます。

「○○先生の次回作にご期待ください」

 

マンガ家の先生にとっては悲喜交々でしょう。

鬼滅の刃や約束のネバーランドのように、走り抜けて「完結!」となるものもあれば、所謂人気が出ないために打ち切りとなり終了するものもあります。

 

期待を込めた文言ではありますが、同時に「これで終わりね」という意味も含まれる・・・

次に作品をすぐに描ける方もいれば、時間のかかる方、なかなか次が出せない方もいるでしょう。

 

この物語は、トップには及ばないまでもマンガの「月刊誌ゼロ」を出し続けて奮闘している出版社の編集者と、様々な状況にいるマンガ家さんたちのお話です。

 

お人好しで、色々なことを見過ごせない眞坂崇。

成り行きで、1つも自分で手がけたマンガがないのに若き編集長となります。

それに対して劣等コンプレックスを持ちながら進んでいくのです。

人情味があり、人とガチで向かいあおうとする熱血漢。

大手の出版社から引きがありましたが結局断ります。

自分のためでもあり、雑誌のためでもあり、マンガ家のためでもあり。

 

そして、同期のひらめきと回転の早い天才肌の編集者 蒔田了。

(私の推しです笑)

蒔田の先読みに殆どの人がついて来られず、周囲からは破天荒に見えるので問題児、変人扱いされています。

 

因みにIQのもの凄く高い人などは、たまに人に理解されない行動をとることがあります。

その人には3手も5手も先が見えている。

その見えている世界からとる行動なのですが、説明があまりない。

周囲の人はそこについていけないので、色々とすっ飛ばしているように思えて、「え?」と感じる行動に見えてしまうのですね。

そう、ついていけていないだけです。

それを変人扱いしてはいけませんよね(笑)。

でも、説明も欲しいですね(笑)

 

 

1巻は、かつてマンガ家であり、現在は警備員をしている夏目と出会い、マンガをもう一度描けるようにしていきたいと願う眞坂の姿があります。

 

2巻では、マンガ家志望の超進学校に通う高校生が出てきます。

親や周囲が望む道ではなくマンガ家に憧れ悩む。

この答えも、「教える」のではなく「気づかせる」。

 

他にも、謎が含まれたマンガ家の話が幾つか出てくるので、是非、

読んで頂きたい!

 

蒔田は出版社の中でも、担当雑誌をたらい回しにされていたのですが、同期の眞坂が編集長になった雑誌の担当となり、彼なりに眞坂を助けていこうとします。

 

眞坂が蒔田を見放さないことを感じているから。

蒔田は、理解されないやり方のときもありますが、眞坂を助けようと頑張ります。

 

編集者とマンガ家の思い。

マンガを愛する気持ち。

マンガに癒やされる気持ち。

マンガを取り巻く、「漫画バカ」さんたちが多く描かれています。

 

マンガ好きの人には、出版社の裏話のようで、マンガに関わる者たちの熱い思いを受け取ることができるでしょう。

 

マンガをそれほど読まない方でも、人の思いを汲みとる、すれ違う、

価値観の違いといった人間模様に、共感できると思います。

 

私は、この小説を読んで泣きました(笑)。

なんというか・・・人の優しさや言葉に出せない苦しさが文章の中に見事に描かれていて、書いてあるのに描いてあるように思えたのです。

 

月刊誌ゼロのその他の編集者たちも、一癖も二癖もある面々。

個性的なマンガ家たち。

 

読んでいて清々しくも感動し、感情移入できます。

キャラクターたちがしっかりと立っていて、笑いあり、涙あり。

 

読んで損をしない、読了満足感満載の小説です。

3巻が待ち遠しい・・・・本当に待ち遠しい・・・・

 

マンガ家裏話のマンガもありますが、編集者裏話の小説も面白いです!

是非、読んでみてください!

 

 

<お知らせ>

「毎日が発見ネット」様で、拙書を取り上げていただきました。

5回にわたり連載されるとのこと。

ありがとうございます。

 

「壁にぶつかったとき」こそ! キャリアカウンセラーが勧める『鬼滅の刃』炭治郎イズムとは?

 

 

 

お時間ありましたら、覗いてみてください。

 

では、また。

心燃やして取組みます。