うちには女の子はいなかったが、
子どもたちが小さい頃は、
ささやかなひなまつりをやった。

幼稚園でお内裏様作って持って帰ったりしてたね。

小さい陶器の内裏雛があって、
ひなあられと桃の花と蛤のお吸い物とちらし寿司。
季節の行事として何回かやった。

かといって端午の節句はきちんとやったかというと、そうでもなかった。

なにしろ兜飾りフルセット出すと、
すごく場所とったから、
柏餅買うくらいだったな。

長男には兜飾り。
次男には武者人形。
三男にはなし。
「収納にも困るでしょう」
との祖父母側の判断。

ガラスケースの人形も、しまう場所に困るので、数年前に人形供養に出した。
その時に、次男が人形を持っている写真を撮った。

ついこの間のよう。

あの壁の前で。

すこし伏し目がちに微笑んで。



そうだ。一番大事なことを書き忘れた。

次男は、幼児の頃から、成人に至っても

つるんとした男雛みたいな顔をしていた。

ただし笑わなければ。