もぉ～、ﾊﾞｼﾞﾘｽｸどうにかして～！
今日は娘を連れてやってきた。
娘も娘だわ。
ﾊﾞｼﾞﾘｽｸにｿｯｸﾘなﾌﾞｯ細工な顔して、
ｿｯｸﾘな性格で、
何なの。
娘は猛烈に私に罵声を浴びせる役、
ﾊﾞｼﾞﾘｽｸは、
「違うの、私がいたらなかったからぁ～、私が悪いのぉ～」
と言って、泣くわ泣くわ。
配役や演技構成がちゃんと出来ていて、
揃って迫真の演技。
子連れで変な勧誘にやってきて、
子供を踊らせたりして、
情に訴えて、
金をせびる悪質な輩や、
ﾊﾞﾁがあたるとか、地獄に落ちるとかって脅して入信させる、わけのわからないイカれた宗教と同じ。
鍵を開けなきゃいいじゃん
とか思いますよね？
でも、
あえてそうはしないようにとの、
弁護士さんからのｱﾄﾞﾊﾞｲｽ。
もちろん、
ﾎﾞｲｽﾚｺｰﾀﾞｰと監視ｶﾒﾗでの撮影は必須とのｱﾄﾞﾊﾞｲｽも。
彼は娘に
「前に話しただろ、もう何を言っても無理だから、それが許せないのなら、それはそれで構わない。もう終わってるんだ」
と言ってました。
ﾊﾞｼﾞﾘｽｸには、
「二度と来るな、顔見るのもおぞましい。そんな演技も、そんな汚い性格も、ｳﾝｻﾞﾘなんだよ」
と言ってました。
ﾊﾞｼﾞﾘｽｸと娘は、
何とか彼を私のいない他の場所に引っ張り出したかったようですが、
彼は頑として動きませんでした。
他の場所に引っ張り出して、
娘とﾊﾞｼﾞﾘｽｸで作ったｼﾅﾘｵ通りの演技を披露して、彼をまた騙そうとしたいのでしょう。
彼はそんなこと、もうわかってます。
以前に一度経験して、騙されて、
ちゃんと学んでいます。
ﾊﾞｼﾞﾘｽｸと娘が去った後、
彼、ﾄｲﾚで吐いてました。
その後、
子供みたいに私にくっついて、
私にこう言ったの、
「ｺﾜｲ、お前がｵﾚを嫌いになりそうでｺﾜｲ」
と。
私、ﾄﾞｷｯとした。
それは、
また離婚をあきらめたのかと。
だから、私に嫌われると思うのかと。
すごくﾄﾞｷｯとした。
でも違った。
彼は、自分が情けなくて、
そんな自分を私が嫌いになるんじゃないかと不安だったの。
子供みたいに私にくっついて、
捨て犬みたいに不安で震えてた。
たくさん幸せな話をして、
結婚してずっと一緒にいようねって言って、彼の髪をなでてあげてる内に、
彼が落ち着いてきたから、
お茶いれるねって言って離れたら、
ｷｯﾁﾝまでついてきて、
私にくっついてるし、
本当に子供みたい。
ﾊﾞｼﾞﾘｽｸが彼を愛してると言うなら、
彼を苦しめるなと言いたい。
ﾊﾞｼﾞﾘｽｸの執着と汚い欲が、
彼を苦しめてる。
それが私と彼に与えられた苦しみなのかな？
私、彼を守る。
ちゃんと乗り越えて、
二人で幸せになるために。
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