太陽の棘

原田マハ



友人の書評を読んで、これは読まずにいられない!と図書館で借りてきましたキラキラ



原田マハさん


私が初めて読んだのは、処女作でもある「カフーを待ちわびて」


で、次に読んだのが彼女の代表作でもある「楽園のカンヴァス」



もう、この2作で大ファンになりましたハート


その後、何作か読んでいますが、この「太陽の棘」を読み始めてまず意外だったのが、舞台としているのが終戦後の沖縄、という事



終戦後の沖縄で、熱き志を持つ画家達が集まる「ニシムイアートヴィレッジ」


そこの画家たちと、美術を愛するアメリカの青年軍医との交流を描いた物語です



あとがきを読んで知ったのですが、この物語にはちゃんとモデルが存在して、実際にニシムイアートヴィレッジのような美術村があったみたいですね
(本の表紙にある絵も、この物語のモデルとなる画家が描いたものらしいです)



終戦後の沖縄と、美術、という組み合わせが意外で、あれ?これ、どんな展開になってくの〜?と読み進めるうちに、、、




気付けば、原田マハの世界です!!




まるで目の前に、物語に登場する絵画が飾られているかのような感覚を呼び起こす描写力


そして、登場人物の魅力!


ニシムイの画家たちの中に、一人だけ異色の画家がいるんですけどね


ああ、この人物が、きっと最後の方で何か事件を起こすんじゃないのか?


とか、


ああ、きっと、これ引き金で、とんでもないラストが待ってるんだわ、、、



など、読んでいるこっちは、ハラハラするわけですよ



で、何だかハッピーな展開にまとまりかけたところに、予想していた事件が勃発!




ああっ!!



やっぱり!!!!




しかし、ここからが、原田マハの世界ですキラキラ



絶望的な終わりにはなりません




希望、とも少し違うのですが、あえて言うなら、もう、愛です



涙、涙、涙の愛笑い泣き





昔は、本を読みながら泣くって、そうそうなかったのですが、、、


泣くとしても、ちょっとティッシュで涙を拭き取るくらいでしょうか?




しかし、この歳になるとね、本を読みながらガンガン泣きます笑い泣き




ここ1年、ビジネス書がほとんどだったし、泣くような本を読んでいないから、久々に泣いたな〜




最高でした❗



以上!!





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