引きこもっていた私を励ましてくれたのは、当時の彼だけではなかった。
友達も皆、心配してくれていた。
泣いてくれた子もいた。
病気になると、人の優しさが身に染みる。
あぁ、私は今まで、人に優しくできていたんだろうか。
優しくなかったから、神様が気付きなさいよと、教えてくれたんだろうか。
いっぱい誰かを傷つけてきたのかな…。
自分自身を振り返る。今までなかったことだった。
それでもなお、引きこもりは相変わらずだった。
そんな私に喝を入れてくれたのは、幼い頃からの親友だった。
「ウィッグ楽しんだらいーやん。私やったら、今日はショート、明日はロング、明後日はパーマ!そうするけどな!いつまで家におるの?うちの店でバイトしよ?私も一緒に入るからさ!」
…ウィッグを楽しむ???
そんな簡単に言わないでよ!!と一瞬思ったが、その一言が、引きこもりの私を変えてくれた、言葉だった。
彼女の家はコンビニを経営していた。
学生時代ずっと彼女と一緒にバイトしていたお店。
また私は彼女と一緒にバイトすることにした。
私はウィッグに向き合った。
初めてちゃんと、向き合った。
ファッションウィッグではなく、体の一部になる、医療用ウィッグを買った。
値段は25万円。
高い買い物だ。
髪の毛は今までタダだったのに。
でも私には何よりも必要なもの。
どうすれば自然に見えるのか?
結べるのか?
耳にかけれるのか?
どんな髪型ができて、どんな髪型ができないのか?
不自然なテカりはどう押さえたらよいのか?
茶髪にした場合、根元はどうやって黒く染めよう?
ヘアカタログの雑誌を片手に、試行錯誤した。
人の頭ばかり観察する日々。
思った通りにいかなくて、悔しくて、ウィッグを壁に投げつけたこともある。
手入れ方法が分からず、鳥の巣のように髪が絡まり、ほどくのに丸一日かけたこともある。
もう嫌!!何でこんなことしなきゃいけないの?!
…文句を言っても仕方ない。
やるしかない。
投げつけたウィッグは拾い、絡まった髪はほどききった。
ウィッグにしっかり向き合うことで、いつの間にか、ウィッグだということがバレなくなっていた。
私は少し自信がついた。
普通に外に出て、働くことができる生活。
当たり前のことが、私にはこの上なく幸せなことだった。
続く。
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