
良ければお読み下さい~

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ある朝のことだった。
いつものようにメイクをしていた時のこと、睫毛をビューラーで上げた直後のことだった。
私は目を疑った。
「…!!!」
ビューラーに睫毛が20本くらいついている…。
そう、睫毛が抜けていることに気が付いたのだ。
痛みもなく、大量に抜ける睫毛…恐ろしかった。
そう言えば…、何だか眉毛も薄くなっている気がする…。
思い切って、眉毛を抜いてみる。
「痛くない…」
頭髪だけでなく、私の場合は、全身のあらゆる毛が抜けてしまうほどの重症なものだったのだ。
私の見た目は悲惨なものだった…。
眉毛も睫毛もないということは、人相も変わってしまうのだ。
もう、私は女じゃない…。
泣いた。
泣いて泣いて、ひたすら泣いた。
こんなにも涙って、出てくるんだと思う程泣いた。
辛い…。もう嫌だ…。
…気が付くと私の目は、包丁に、高いビルに、海や、川にいっていた。
「いっそ、この世から消えてしまおうか…」
死にたいくらい辛かった。
何度も何度も死にたい、死んでやると思った。
だけど…。
思うだけで留まれたのは、私のことを愛してくれる存在がいてくれたからだった。
やはり一番は母だった。
母は私の大量に抜けていく髪の毛が、まだ抜けていない髪と絡まってぐしゃぐしゃになるのを毎晩毎晩長い時間をかけて、クシでとかしてくれた。
毎日毎日泣いている私を、ずっとずっと励ましてくれた。
「大丈夫治るよ」と手紙を書いてくれた。
母がいるから、私はここにいるんだ。
もう、死にたいなんて、絶対思わない。
そう、心に誓った。
続く。