江戸の「ことわざ」面白講座(175)
『江戸の自然』
◆桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿
桜は枝を切ると木の衰弱が進んでよくないが
梅は無駄な枝を切ると花実がよくついてよいということ
日本人にとって愛着の深い桜と梅を気遣って
対照的な剪定法を言っている
同形のことわざに
「桜折る馬鹿 梅折らぬ馬鹿」
「桜を切る馬鹿 梅を折らぬ馬鹿」
があり 長い間の体験にもとずく樹木への思いやりである
このことわざは文字通りの意味で ことわざによく見られる含意は何もない
自然や気象・農作業にはこうしたことわざは多い
梅と桜は日本人にとって格別な花樹である
梅は中国原産で奈良時代に白梅が伝わり
「万葉集「には「萩」に次いで多くの歌(約120首)に詠まれている
平安時代に紅梅が伝わると白梅の人気をしのいだが
やがて桜の花が多くの平安貴族の心をとらえる様になっていった
細い枝に大きな花びらを一気に咲かせしかも短日のうちに散る
その特質が愛惜され江戸時代には
「花は桜木 人は武士」のようなことわざが生まれた
散り際の良さを言ったものだが
このことわざを作り出したのは上層武士ではなく
「武士は食わねど高楊枝」
と言っていた下級武士あるいは浪人であろう
桜の散り際については
「世の中は三日見ぬ間の桜かな」
とも言われた
(^。^)y-.。o○
bye-bye (; ・`д・´)



