江戸の「ことわざ」面白講座(91) | 爺さんの徒然日記

江戸の「ことわざ」面白講座(91)

《江戸っ子の文化》

 

◆一富士二鷹三茄子

 

 

 

初夢に見ると縁起が良いとされるものを順番に並べたという 

「富士山」と「鷹」は何となくわかるが「茄子」はどうもピンとこない 

これには諸説ある 

 

有力なのは徳川将軍家にゆかりの深い駿河(静岡県)の名物を挙げたとする説

(『俚言集覧』『笈埃随筆』など)である

確かに「徳川実紀」には将軍家光に「けふ駿府より新茄を献ず」

(慶安四年六日条)と初物のナスは特記されるほど珍重され

真っ先に将軍に献上された 

 

ところで夢には神様のお告げが込められていて

夢の吉凶を判断することは古くから行われていた 

 

 

江戸時代には初夢によって一年の良し悪しが見極められると信じられていた 

しかも江戸人の知恵で吉夢をみるために「宝船」と呼ばれる縁起物が売られていた 

宝船には福神が乗り周りに鶴と亀松竹梅が描かれた目出度い図柄の刷り物で

「長き夜のとをねぶりのみな目ざめ波のりぶねの音のよきかな」

という回文が書かれている 

一枚一、二文と安く これを正月二日の夜に枕の下に入れて眠った

 

 

もしも凶夢を見たときには吉夢に変えるための「夢違」もあり 

これには夢を食う獏が書かれていた 何んとも楽しい初夢グッズである

 

(^。^)y-.。o○

 

bye-bye  (*^^*)