太宰治 「斜陽」

 

走れメロスを教科書で読んで以来の太宰治。
文章が美しく、とても読みやすかった。
太宰治が技術的にも評価される理由が分かった。

戦後、華族は地位を失い金銭的に苦労し、庶民にもなり切れず
苦労した人が多かった。そんな没落華族姉弟の苦悩の話だった。
 

地主の家に生まれ、苦しむ庶民への罪悪感から社会主義に傾倒した太宰の心情が投影された作品でした。