今日は、高田馬場にある日本点字図書館でのクリスマスゲーム大会のお手伝いを兼ねて、図書館の見学に行ってきました。
ゲーム大会の景品として、会社の玩具を用意した縁もあったのですが、先日の共遊玩具セミナーで紹介をしていただいた方に和貴の話をしたところ、快く図書館の案内を引き受けていただけました。
まずはお昼前に図書館内部の案内をしていただくことに。
色々なジャンルの音声テープがあったのですが、一番人気は小説なのだそうです。
最新の人気小説も音声に起こしたりするようですが、どうしても時間がかかるのは仕方がないようですね。
最近ではテープ自体の需要が少なくなってきているため、来年中にすべてCD化にする計画もあるとのことでした。
触図。読んで字の如く、触ってわかる地図です。
どこの地図だか分かりますか?
触って分かる「お尻かじり虫」。上の点字も「おしりかじりむし」と書いています。
子供達にとっても、触って形が分かるというのは、とても重要なのだそうです。
たしかに、凹凸があれば、全体の形を把握しやすいですからね。
そして、地下の点字書籍庫。
通常の書籍に比べて、どうしてもページ数と大きさが必要になるため、長編小説だと数十冊になってしまうものもあるそうです。
先ほどの触図に近いですが、地図帳に収められていた日本地図。
すべてが凹凸で表現されているため、正確さよりも、ある程度デフォルメをして、全体の形を捉えることを主眼におかれているそうです。
確かに良く見ると、半島の形が若干簡素化されています。
また、地図以外でも鍼灸やマッサージの勉強をされる方の為に、全身のツボの位置が触って分かるような本もあるそうです。
一通り図書館内を案内していただいた後、午後からゲーム大会となりました。
参加者は老若男女様々。弱視の子もいれば、まったく見えない子もいますし、保護者が目が不自由な方もいらっしゃいました。
ゲームの内容は、トランプでのゲーム、「エスカレーション」。
そして、カジノのルーレットを簡易化した、「ブール」。
最後には定番の「ビンゴ」。
それぞれに、目が不自由な方でも楽しめるような工夫か凝らされていて、色々と勉強させていただきました。
トランプやビンゴカードには点字がふられていたり、カードケースが置かれていて、カードがばらばらにならないようにされていましたし、ルーレットのチップは、全員で異なる大きさや形で触って自分の物が判別できるようになっていました。
老若男女様々で目が不自由な方もそうでない方も一緒になってゲームで楽しんでいる姿は、私の考えている「共遊玩具」の理念そのものだと思います。
自分も、将来的に、世界中のどの人たちでも楽しめる、そういったおもちゃや遊び、体験を提供できればなと考えています。
参加頂いた参加者の方、図書館のスタッフの皆様、協賛の玩具メーカー各社様、本当に良い経験をさせていただき、ありがとうございます。