リア充天才パンダとレオンの異世界日本化計画

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笑って泣ける日本大好き小説です。


現在、73話執筆してあります。


取り敢えず1話だけ載せます。




天才エッセイストパンダ31歳と医師であり夫のレオン39歳。

2人の子供達、リア5歳娘とナル3歳半息子は異世界に召喚されようとしていた。



「勇者様、どうかこの世界を救ってください!」


目を開けると、真っ白な空間だった。


目の前には金色の髪をした女神が、両手を合わせて立っている。


パンダは辺りを見回した。


「レオン。」


「いるよ。」


隣にはレオン。


その後ろには、


「ママー!」


「アイスー!」


リアとナルまで居た。


パンダは女神を見つめる。


「家族全員異世界転生かにゃ?」


「はい!」


「魔王が世界征服を企んでいます!」


パンダは即答した。


「断る。」


「えっ?」


女神の笑顔が固まった。


「勇者になってください!」


「嫌にゃ。」


「どうしてですか!?」


パンダは指を折りながら数え始めた。


「コンビニある?」


「ありません。」


「ドラッグストア。」


「ありません。」


「ファミレス。」


「ありません。」


「100円ショップ。」


「ありません。」


「遊園地。」


「ありません。」


「YouTube。」


「ありません。」


「スマホ。」


「ありません。」


「終わってるにゃ。」


レオンも頷いた。


「病院は?」


「ありません。」


「学校。」


「ありません。」


「温泉。」


「ありません。」


「……終わってるね。」


女神は泣きそうになった。


「だから勇者として……」


パンダは腕を組んだ。


「条件がある。」


「何でしょう!」


「青い狸の持ってる、四次元収納ポシェット寄越せ。」


「……はい?」


「この天才パンダ様一家を異世界転生させるんだろ?」


「それくらいプレゼントしなきゃ割に合わんにゃ。」


レオンが頷く。


「まあ、それくらい欲しいね。」


リアが手を挙げる。


「お菓子いっぱい入る?」


ナルも続く。


「アイス!」


女神は頭を抱えた。


「そんな神具は簡単には……。」


その時、天から声が響く。


「承認。」


女神は固まる。


「神様!?」


空から小さなポシェットが降りてきた。


『四次元収納ポシェット』


説明。


・容量 無限。


・必要だと思った物が取り出せる。


・悪い事には使えない。


・充電不要。


・青い狸の持ってるポケットと同じポシェット版


パンダは受け取るとニヤリと笑った。


「よし。」


「勇者やってやるにゃ。」


女神は満面の笑みになった。


「ありがとうございます!」


「では、魔王討伐を──」


「まずコンビニ。」


「え?」


「その次に病院。」


「学校。」


「ドラッグストア。」


「ROUND1。」


「ファミレス。」


「100円ショップ。」


「遊園地。」


「地下鉄。」


「空飛ぶ車。」


女神は青ざめた。


「ま、魔王は……?」


「後で。」


「えええぇぇぇ!!」


その頃、森では。


パンダが大きな看板を地面へ突き立てていた。


『コンビニ 近日オープン!

 アルバイト募集中!

 種族不問!』


レオンは建設予定地を眺めながら笑った。


「異世界最初の仕事が、コンビニ経営とはね。」


パンダは四次元収納ポシェットへ手を入れた。


「魔王を倒すより、みんなが喜ぶ物を作る方が先にゃ。」


遠くからリアの声が響く。


「ROUND1まだー!」


ナルも負けじと叫んだ。


「アイスーー!」


女神は空を見上げ、深いため息をついた。


「歴代で一番、勇者らしくない勇者を召喚してしまった……。」


だが、この時の女神はまだ知らなかった。


翌朝、この森へ村人だけでなく――。


魔王軍まで押し寄せてくることを。