1月11日に東京・下北沢GARDENにて、UK.PROJECT内のレーベルRX-RECORDSが主催するライブイベント「RX-RECORDS Presents RX-NIGHT Vol.7」が開催された。
レーベルの“新年会”という位置付けで、UK.PROJECTの所在する下北沢のライブハウスで行われたこのイベントにはRX-RECORDS所属のBIGMAMA、TOTALFAT、asobius、Cettia、SPiCYSOLの5組が出演。会場には大勢の観客が駆けつけ、5組による新年会を大いに楽しんだ。
トップバッターは前回の「RX-NIGHT」で同レーベルからのCDデビューを発表したSPiCYSOL。彼らは「AWAKE」でライブを始め、爽快なサウンドで会場を包み込む。KENNY(Vo, G)は「今日は日本一アツい新年会にしようぜ!」と熱く語り、“宴会部長”と称してShun(TOTALFAT)をステージへと招き入れる。イベント開始早々のゲスト登場にオーディエンスが歓喜の声を上げる中、SPiCYSOLはShunとともにTOTALFATの「Room45」をダビーなアレンジで披露。曲の途中でBunta(TOTALFAT)もステージにこっそり登場し、シェイカーを振って演奏に参加した。ShunとBuntaが去ったあと、5人は2月3日にリリースする1stシングル「Rising Sun」の表題曲をお披露目。人気曲「Around The World」を経て、フロア中でタオルが回された「PABUK」でライブを締めくくった。
今回が2度目の「RX-NIGHT」出演となるCettiaはキドポン(G)、狩野剛史(B)、ピクミン(Dr)を従えたバンド編成で登場。彼女は「ララバイグッバイ」「スピレイ」と2曲連続で披露し、疾走感のあるサウンドに乗せてパワフルな歌声を聴かせる。新年の挨拶を兼ねたMCを経て届けられたのは、2月3日発売のシングルの表題曲「月夜」。ミドルテンポの楽曲を丁寧に歌い上げ、オーディエンスを惹きつけた。バンドメンバーが立ち去り、ステージに1人となった彼女は最後に「Aster」をアコースティックギターの弾き語りで披露。力強く、エモーショナルに歌うCettiaの姿を観客たちはじっと見つめた。
asobiusは甲斐一斗(Vo)の「最高の夜にしましょう!」という呼びかけから「universurf」でライブの口火を切る。続く「window」では杉本広太(G)、高橋真作(G)、海北真(B)、石川直吉(Dr)によるダイナミックなアンサンブルと甲斐の歌声が重なり、会場に高揚感をもたらした。その後彼らは未来について歌った新曲「future」や代表曲の1つである「starlight」などを披露。5人は勢いそのままにラストの「大停電の夜に」まで駆け抜け、最後に甲斐は「僕らasobius僕らにしかできない音楽をで追い求め続けることを誓います! 今年は絶対売れてやるからついてきてください!」と力強く宣言した。
「荒狂曲“シンセカイ”」でサウンドチェックを済ませたBIGMAMAは、ステージから捌けることなくそのままライブ本編へ突入。彼らが1曲目にキラーチューン「the cookie crumbles」を投下すると、フロアは瞬く間に狂騒状態となった。金井政人(Vo, G)が「あけましておめでとう! どこよりも最高な新年会にしましょう!」と挨拶したあと、バンドは東出真緒(Violin)による叙情的なバイオリンの旋律が彩る「Paper-craft」「Sleeping Beauty ~二度寝する眠れる森の美女~」、リアド偉武(Dr)と安井英人(B)が力強く刻むパンキッシュなビートが会場を揺らした「走れエロス」と人気ナンバーを連投。観客たちは全力のモッシュやシンガロングでBIGMAMAの演奏に応え、その様子を見た東出と柿沼広也(G, Vo)は口々に「ヤバいね」と笑った。終盤では「秘密」「#DIV/0!」といったBIGMAMAのライブアンセムが立て続けに披露され、オーディエンスは大熱狂。金井が次の曲が最後だと告げると、客席から残念がる声が上がる。金井の「今年も愛し合っていきましょう。特別なあなたたち1人ひとりにこの曲を贈ります」という言葉から、バンドは新曲「SPECIALS」をエネルギッシュにプレイ。オーディエンスによる大合唱が会場を包み込む中、BIGMAMAのステージは締めくくられた。
トリを務めたのは今回が初めての「RX-NIGHT」参加となるTOTALFAT。Jose(Vo, G)が「今日は新年会だぞ! 派手にいこうじゃねえか!」とオーディエンスを挑発し、バンドは最新シングルの表題曲「宴の合図」で勢いよくライブを開始する。続く「Run to Horizon」ではBunta(Dr, Cho)が刻むサンバ調のリズムに合わせて観客たちがジャンプし、フロアが大きく揺れた。その後TOTALFATは、Kuboty(G, Cho)の高速ギターリフが炸裂しオーディエンスがジャンプしながら合唱した「Room45」、4人の男気あふれるコーラスワークが会場を満たした「X-Stream」、ポップなメロディに乗って観客が踊った「Summer Frequence」「Good bye, Good Luck」と4曲続けてプレイ。さらに彼らは沸騰したフロアに「Place to Try」を投下し、大合唱を巻き起こした。MCでShunはこの日出演したアーティストを1組ずつ自分たちとの関係性などを交えながら紹介。自分たちについては「もう俺たちはレーベルを移籍するつもりはございません! 下北沢に骨を埋めて、下北沢に墓を立てる! そんなつもりで命をかけて、魂込めて毎作品作っていくのでよろしくお願いします」とRX-RECORDSを全力で盛り上げていくことを強く誓う。ShunのMCのあと彼らはラストナンバー「This Life」を熱演し、大盛り上がりのうちにライブ本編を終了させた。
アンコールでTOTALFATはゲストを迎えて2曲演奏。東出を迎えた「夏のトカゲ」では、東出のバイオリンとKubotyのギターによるアンサンブルでオーディエンスを熱狂させる。パーティチューン「PARTY PARTY」では金井もステージに登場し、フロアはこの日一番の盛り上がりに。そしてShunの「ありがとうございました! RX-RECORDSでした!」という声をもって新年会の幕が降ろされた。
また2月には「RX-NIGHT」に出演したasobius、Cettia、SPiCYSOLの3組で東名阪を回るスプリットツアー「蒼い三連星」が開催される。このツアーのチケットは各プレイガイドにて販売中