あけおめ
ことよろ
 
 
 
 
 
 
 
中学の時の話を少々。
 
 
 
 
 
 
 
冬休みの年末に向けて、
みんなに年賀状を書こうと。
 
 
 
 
 
記憶だと、30枚くらいは書いたと思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
どんな年賀状がいいかな?
と色々考えた結果
 
 
 
 
ひとつに絞り込んですべてに書きしめた
 
 
 
 
 
 
当時を思い出して、
それのレプリカを書いて見た。
それが、こんな感じ。
 
 
 

 
 
 
 
 
全体の白の余白を存分に活用し、
小さな文字で「あけた?」の一言。
 
因みに、この写真の用紙は、
年賀状がなかったので
名刺の裏側に書いている。
なので、実際の年賀状はもっと余白があったはず。
 
 
 
 
 
 
 
完成した年賀状をポストに投函して
ウキウキしていたのだが
 
 
 
新年を迎えると
それ以上のうきうきイベント
「お年玉」などに埋もれていき
すっかり、
僕の頭の中から
その事実は消えていった。
 
 
 
 
冬休みを終え
重い足取りで学校に向かう。
 
 
 
 
学校への道のりは約3キロ。
 
 
 
 
畑は、霜が張っていて
表面の土が浮いている。
 
 
 
冬休みの短さに
後ろ髪ひかれる思いで、
ときおり、畑に足跡をつける。
霜独特の感触と音を楽しみながら
僕は登校した。
 
 
 
 
 
 
 
 
学校に着いて
自分の机に座ると、
遅れて、
見慣れた顔ぶれが
集まってきた。
 
 
 
 
 
 
みんな、一様に
変な年賀状の話で
僕は突っ込まれた。
 
 
 
 
 
 
 
「あ、そんなん書いたな」
 
 
 
と思い出し、
みんなの笑顔を見る事に、
ワクワクが止まらなくなってきた。
 
 
 
みんなの評価は
なかなか良く
「めっちゃおもろい」って
笑顔をくれた。
 
 
 
 
なんとなく、
鼻高々な気持ちだ。
 
 
 
 
 
程よくして、
 
 
 
女子の神谷さんが
僕の方へ笑いながら向かって来た。
 
 
 
 
 
特にこれといった恋心などは皆無なんだが、
彼女は回りの男子から人気のある子だった。
人気がある子だけあって、
一度 目が行くと、
なかなか目が離せないのを実感した。
 
 
 
こういう人が「人気もの」って奴なんだろう。
オーラってのはあるのかもしれないと
思いながら、
目の前に彼女が現れて こういった。
 
 
 
 
「おはよう!
なんなん、あの年賀状!!
めっちゃウケたわw
ちょっと手抜き過ぎじゃないw」
 
 
 
 
 
「笑」
 
 
 
 
 
「ポストに取りに言ったのがお母さんでさ、
しゅうちゃんの年賀状見たみたいで、
渡す時に
「この子とは、友達を辞めなさい」って言われたんよw
もう、マジ、困るわぁw」
 
 
 
 
 
 
「苦笑」
 
 
 
 
 
 
 
 
。。
。。。
 
 
 
 
 
 
 
その時、
 
 
 
 
ちょっとショックを感じた。
 
 
 
好きな子じゃないけど、
人気ものに言われると
気持ちが萎えるというか。。。。
 
 
 
 
それと同時に
 
 
大人って難しいなぁって思ったんです。
 
 
 
 
 
同じ人間なのになぁって。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
という事で、
 
 
 
 
今年もよろしくお願いいたします。