経年により縮みが発生する為、交換頻度の高いパーツですが、作業時には注意が必要です。



まず作業前、面倒でもフロントウインドウ左右の金属モールは外しましょう。最下部を固定しているプラピンは簡単に引き抜けます。この際ですから、汚泥除去と錆チェックもしておきますか。

続いて、指先などでアッパーモールの下部を浮かせるようにし、ガラス面と接着している両面テープを剥がします。



旧品の取り外し、及び新品の取り付けは、潤滑剤を塗布した上で「横にスライド」させるように行うこと。これは、車体側に貼付されているファスナーの破損防止のため非常に重要です。



間違っても引き剥がすように外したり、溝の上に当てて押し込むような装着はしないこと。コレをやると、モールとファスナーの嵌合部に不可逆的な変形が生じ、モールが波打ったような仕上がりとなってしまいます。


ネット動画やDIYサイトが指南するアッパーモール交換の殆どは、ゴム製モールの場合です。D21のモールは樹脂製なので、それらと同じ扱いをしてはいけません。


特に取り付け時は、モールがファスナーから脱線しないように片手で軽く押さえながら、抜き差しする感じでジワジワと進めましょう。少しオーバーランさせてから引き戻すようにすれば、収まりが一層良くなります。

(経年車故、滑りが若干渋いかもしれませんが、何度か車体の左右に回り込んで慎重に押し引きすれば必ず上手くいきます)



その後、ガラス面への両面テープ圧着の際も「テープ貼付部のみ押さえる」ようにし、ファスナーとの嵌合部に力が加わらぬよう注意して下さい。




アッパーモール装着後、左右の金属モール再取り付け時は、金属モールの上端がファスナーを押さえ付ける形となるよう、なるべく上に押し上げながらネジ止めしませう。これは、ファスナーの剥離防止に有効です。

(金属モールのネジ穴と最下部のピン穴は径に余裕があるので、固定位置はある程度融通が利きます。これにより、アッパーモールの切り欠きの隙間もほぼ隠すことが可能です)



ーー以上、どなたかのお役に立てば。