カート・ヴォネガットの傑作。私はこの本を、何よりも愛の物語として読んできた。
戦争や犯罪、暴力、無知…、あらゆるマイナス要因に囲まれながらも、愛を貫き通す女=レシ・ノトの物語として。
この数日間、根拠なく吠えまくってた反動からか、つい本棚から引っ張り出してきてしまった。
冒頭で、ヴォネガットはこんなことを記している。
「われわれが表向き装っているものこそ、われわれの実体にほかならない。だから、われわれはなにのふりをするか、あらかじめ慎重に考えなくてはならない」
シンプル過ぎるかもしれないけど、彼の物語はいつも胸を撃つ。
母なる夜は、いつも私の隣にある。