マサオのブログ -35ページ目

マサオのブログ

ツイッター(http://twitter.com/masaorange_0821)

その直後、古畑任三郎の携帯に西園寺からの連絡が入った。
安城アンナが、ロシア大使館前で銃撃戦に巻き込まれているというのである。
古畑は電話を切ると、眉根を寄せて少し考えていたが、
「え~、行き先を変更します。港区のロシア大使館に向かってください」
と、運転席の飯塚巡査部長に言った。
飯塚の傍(かたわ)らには、ライフル銃が置かれている。
ここで話はまた遡る。
午後11時47分、
安城アンナと傀儡の会の神谷まゆ、スキンヘッドの新島は、トラック野郎の溜まり場に来ていた。
「すまんなお前ら、車借りるぞ」
スキンヘッドの男、新島建介(声・松本人志)が摂津弁で言った。
緑の大型トラックの荷台には、粗末な木造家屋の二階部分とベランダが乗っている。
新島が近付くと、ベランダへと続く短い階段のそばで、男二人が立ち上がった。
「松本さん!」
その二人は、まるで田舎の駐在所に、警視庁の警部が訪ねて来たかのように、緊張しながらそう言った。
「松本いうのはやめてくれ。今の俺は新島や」
新島は、ニヒルな顔で言いながら靴をぬぎ、ベランダへと続く階段をのぼると、振り向いてオフィスレディとアイドル歌手に、
「神谷、安城!いくぞ」
と、言った。