走行中の車内で意識を取り戻すドモン。
左腕には、包帯が巻かれており、止血されていた。
後部座席で体を起こすと、ドモンの左隣で教会のシスターが微笑み、
「よかったぁ、
ねぇ美雪、目を覚ましたわよ」
と、少し鼻にかかる甘い声で言った。
車を運転している美雪と呼ばれる女は、口元を歪めて笑うと、バックミラーでドモンの顔を見ながら、
「あなた名前は?」
と、きいた。
ドモンは恐縮しつつも、
「ドモンです。昔、テレビの特撮ドラマ、タイムレンジャーに、イエローとして出演していました」
と、答えた。
美雪は運転しながら、ちらりと足元のボウガンと矢を見てから、
「そう…、私の名前は横山美雪。そしてあなたを介抱したそのシスターは、大槻ひびき。
よろしくね」
と、言った。
その時、甲高いアラームが、ドモンのスマートフォン(Recognize_Of_NASA)
から聞こえてきた。
フロントガラス越しに前方を確認するドモンの目に、緑の大型トラックが映った。
ドモンは、小粋に口笛を吹き、
「あのトラックか。
逃がさんぞ、安城アンナ」
と、言ってから、
「もしかして、あんたらも、あのトラック追ってる?」
と、尋ねた。
一瞬、車内の空気が張り詰めたが、