銃声。そして硝煙の匂い。
傀儡の会、新島建介の握る拳銃は上を向き、弾は天井に向かって放たれていた。
いつの間にかそばに来ていた東野幸治が、新島の腕を持ち上げつつ、
「勘弁してください新島さん!あなたは本気で安城さんを」
と、言った。
新島は、狂わんばかりに怒り、いきなり後ろ蹴りで東野の股間を蹴ると、寄り目になった東野の顔面に肘打ちをくらわせ、パンチで殴り倒してから、
「アンナはなぁ、お前の知らない罪を背負っているんだ。邪魔するんじゃねえ!」
と、言った。
そして、再び安城アンナに拳銃を向けた時、SM調教師の板尾創路がアンナを抱き締め、かばっていた。
板尾創路は、アンナの耳元で、
「新島に背を向けて、膝立ちになりなさい」
と、囁いた。
アンナは、言われた通り向こうをむいて膝立ちになった。
板尾は、その位置を中心にアンナの体を左に32゜回すと、肩幅に開かれている左右の足首を掴んで、両足を線対称に交差させ、右足首の上に左足首を重ねた。ちょうど足の裏が見えるようにである。