向こうで巨大なガラスが粉砕して、高見沢の変身が解除された。
長年の隠蔽工作に疲れた実業家の顔に、ジェイソンのようなマスクが透けて見えると、その体が化け物の姿に変貌した。
高見沢の右腕が、チェーンソーのようにうなりをあげる。
ミメットは、ミッションメモリーをセットした腰のデルタフォンを西部劇のガンマンのように抜くと、グリップ部分を口元に近づけ、
「チェック」
と、言った。
ベルトから生じた青い光がミメットの腹部をのぼり、脇腹を通過して背中へ行き、肩から肘を通過してデルタフォンに充填される。
ミメットは、その銃口をオルフェノクの姿に変わって襲いかかってきた高見沢に向け、引き金をひいた。
螺旋状のレーザー光線が高見沢を押し戻して、円錐形の巨大なゲートを形成する。
高見沢は動けない。
ミメットは、腰のホルスターにデルタフォンを戻すと、大きく跳躍して両膝を抱えながらライダーキックに移行。
まぶしい光に包まれながら円錐形の巨大なゲートに突っ込んだ。
円錐が、ドリルのように荒々しく回転しながら高見沢の体にめり込んでいく。