5月ですのに暑い日が続きますね。
季節はどうなってしまったのでしょう。
土曜日に多賀城の東北歴史博物館で「ラスコー展」を観てまいりました。
2万年前の洞窟壁画です。
世界遺産でありながら、もう洞窟には入れず、再現されたもので思いを2万年前までさかのぼるしかありません。
牛や馬の絵が多く、不思議なことに人間は一点だけでした。
道具も一から作らなければならない旧石器時代。
クラマニョン人のそれは目を見張るものがありました。
展示方法が親切で、再現洞窟を暗闇から少しづつ明かるさを増し、壁画が明るさの程によってどのように見えるか上手に演出されておりました。
また数分の再現映像がさらにそれらをわかりやすくしてくれたのです。
私が何より惹かれたのは、クロマニョン人による道具の作り方の映像です。
再現映像とはいえ、旧石器時代の日常をすぐ近くで垣間見ている感でした。
それはそれは丁寧に、石刀や縫い針、錐、槍先、火皿などを作るのです。
石を使い、骨を使い、生活用品が出来上がっていきます。
街に出れば欲しいものがあっという間に手に入る今を思いますと、何か複雑な感じがいたします。
一つの道具がいかに大切に思われたことか、その物はもちろん、作り方も代々受け継がれたことでしょう。
時間をかけて物を作る際には、きっとそれが出来てからの便利さを考えたり、使う家族の笑顔を思い描いたりしたにちがいありません。
そういえば、そのような思いにふける時間が最近はなくなってきてはいないでしょうか。
生活の手仕事が次第に少なくなっている現在、思いを馳せる機会が失せてしまいましたね。
クロマニョン人のそれを見て、なぜか羨ましくなったのは私だけだったでしょうか?
そんな思いで東北歴史博物館を後にいたしました。
「ラスコー展」は今週末までですね。
まだの方は是非、お薦めです!