電車が駅についたあと、綿の目の前に、たくさんの警察が現れた。
「お疲れ様でした。」
車掌にお礼を言ったあと、ある警官が綿を連れて、隣の席へ座らせた。
「いいえ。あのう...この駅で彼を連れていきますか?」
「いや。この電車はちょうど室蘭に行くので、このまま電車に乗ります。」
「そうですか。でしたら、発車してもいいのですか?」
「まだだ。この男の問題は解決したが、この女の問題はまだ解決していません。」
その警官は白い布をめくり、少し見たあと、そっと布をかけ直す。
「ここは僕に任せて、君たちは乗客に目撃情報を尋ねてみる。」
「はい!」
警官たちが前の車両に行ったあと、最後の車両には、綿、車掌、死者と警官四人が残る。

「...あの、警官さん!話すべき名ことがあります!」
車掌は、綿を見たあと、自分から話し出した。
「この人は乗車したあとすぐ、私にこの女性を探すのを頼みました。」
「ほう?おい、君はこの女とはどういう関係?」
綿は無力な目線で、その警官を見る。
「もう演じることをやめよう。君が乗車した時から、君は本当の警察じゃないと判断できる証拠はもう十分あるんだ。」
「な...!」
「なんの目的があるのかは知らないけど、今の僕は無害だ、それだけは安心しろ。」
「...」
その警官は否定せず、綿を見つめて、黙り込んだ。
そして、彼は話し出す。
「さすが朝田教授です。失礼しましたが、他に打てる手がありませんでした。」
「...どういう?」
「もしあなたが協力してくれるのなら、僕がこの事件の現状と、あなたが必ず知りたい秘密を教えてあげます。」
「...」
今度は、綿が黙り込んだ。
正直、やなが死んだ以上、綿にとっては自殺しかなかった。
しかし、彼の中に潜んでる好奇心が上がっている。
「やななら、行けと言うだろう。」
綿は少し微笑んだ。
「わかった。」
その警官は嬉しそうに頷いた
「僕は白柳恵弦と申します。そして...」
彼は隣の死者を指差した。
「この女性の視神経が怪我されるのは、三日以内のことです。」

一方、徹は既に室蘭の臨海実験所に到着しました。
ここが事件の現場なので、すでに封鎖されていた。
徹は封鎖された実験所に堂々と入った。
「現場はどうだった?」
「証拠はすでに蒐集し終わりました。」
「わかった。そういえば、尋問の結果は出たか?」
「はい、もう送ってきました。これが簡略の内容です。」
徹は尋問の内容が書かれているノートを見ていた。
「皇さんと黒沢の証言は一致してるし、名瀨さんも朝田さんが彼女の家に行ったことと、電車に乗ったことを証明できる。ってことだよね?」
「はい。」
「...了解。ところで、電車のあの死体の調査はどうだった?」
「すでに警官を数人送りました。あの電車には容疑者二人ともいますので、そのまま電車乗ってここに来ます。」
徹は頷いて、二階にある殺人現場に向かう。

「どうも。説明させて頂きます灰野です。私はこの実験所の行政の仕事をしています。」
階段口に立っていた女性は徹に敬礼し、そして徹も頷いた。
「それでは、お願いします。二階に行きましょう。」
「はい。」
「二階では何がありますか?」
「二階なら、二つの研究室に、それぞれ接待室と実験室があります。」
「ってことは、全部六つの部屋があって、それぞれ三つあるのですか?」
「はい。そしてその研究室が、黒須教授と白柳教授の研究室です。」
「二人は同じフロアなのか。研究室の位置には何か関係でもありますか?」
「はい。このフロアにある二つの研究室は、海藻の商業利用について研究しています。白柳さんは医学、黒須さんは染料の研究をしています。」
「普段は喧嘩とかしませんか?」
「しませんね、研究してる分野は全然違いますので。こちらが黒須さんの接待室です。」
灰野は手袋をつけて、ドアを開けた途端、強い血の匂いが溢れだした。
「私は理科の研究出身ですので、こういう匂いには大丈夫ですが、警官さんは大丈夫ですか?」
「はは、それ言うなら、僕ももう慣れました。」
「それもそうですね。失礼しました。」
徹は手を振って、灰野に気にするなと言ったあと、接待室に入った。
今は午後五時半、綿が室蘭に到着するまでは、およそ一時間。