綿と話したあと、やなたちはGLOWWORNで一休憩。
「やなちゃん、何かを悩んでるの?」
「ホタル。私、あの人とすれ違ったことがありますよね。」
「うん。」
「どこか懐かしい気がします。」
「懐かしい?」
「はい。ずっと隣にいる人みたいな感じです。」
「だから朝田さんと思ったの?」
「はい。そうだ!あの人を頼みます。」
やなが携帯をとるのを見て、ホタルはそれを止めた。
「ちょっと待って!当ててもらいたい。」
しかし、三分立ったが、ホタルは何も思い浮かべない。
「ヒントに、木野さん。」
「あ!あの人…名前はなんだっけ?」
「藤井さん。」
「そう!頼めるの?彼が管理してる範囲は京都だけじゃないの?」
ホタルより、やなの方が彼を信頼してるみたいだ。

藤井はすぐ電話に出た。
「珍しいな。真田さんって聞いたとき、誰かと思った。」
藤井の声は相変わらずのんびりしてて、やなにも少し安心させた。
「ひとつ頼みたいことがあります。」
「越井鹿か?」
「どうして知ってます?」
「いつも胡散臭いところがあるからな。」
「そこも調べたいけど、今回は違います。」

「うん…真田さんはあの事件を調べてるから…真犯人の正体を調べたいのか?」
「不意に会ったことはあるが、懐かしい気がしますので。」
「おお!了解だ。」
「時には思うが、君がいてくれてよかったです。」
「ふふ。藤井さんになりたいか?」
「君に彼女がいるの知らない場合なら。」
「それは、ばれちゃったか。
「わかった、この件は任せて。
「探偵さんは、事件を解決しに行って来い。」
「はい、言われなくても、そうするつもりです。」
やなが電話を切ったとき、丁度メールが届いた。
京子からの。
内容は…
「いないはずの人…?」