「やなくん、もし君はウサギを誘い込みたいなら、どうする?」
「にんじんで誘います。」
「じゃあ、そのにんじんとはお友達?」
「違います。利用してるだけです。」
口に出した瞬間、やなは綿のヒントに気付いた。
相手の狙いは最初から朝田たち、丁度坂尾事件があるから、利用しただけ。

「しかし、どうやって相手を見つけ出しますか?」
「バカ、その恐ろしい頭で考えろ。」
「え...!教えてくださいよ!」
篁は隣で、やなの姿を見て微笑んだ。
今日会って以来、やなはずっと大人っぽい格好をしていた。
しかし、綿と話してるときだけ、やなはわがままな子供になってる。

「動機は?」
「動機...ウサギを掴むために?」
「うむ。なら、なぜ掴もうとする?」
「坂尾家のこと...?」
「さっき話したばっかりでしょ?」
やなは改めて、推理を整う。
真犯人は綿に罪を被せるために、坂尾事件を利用し、越井鹿に協力して、自分犯罪を庇おうとする。
だったら、どうして綿に...
「ダメです、手係り無さすぎです。」
「そうだね。ハンターさんに聞くしかない。」
やなは何かを気付き、赤蝶に何かを話した。

少し時間立って、越井家に客が来た。
極普通な少女だった。
「初めまして、京子と申します。」
「京子さん?私に何か?」
「私は知っています、あの人のことを。」
「あ…あの人?」
「はい。しかし安心してください、私はあなたを協力するために来ました。」
京子はある新聞を渡す。
少し前で、社会を驚かせた連続殺人事件。
「私がその犯人です。
「当時私のプランを壊したのが、朝田綿と真田やなです。
「同じ敵ですから、一緒に戦わせてください。」
京子は越井を見て、微笑んで思った。
「朝田綿、真田やな、待ってろ!」

彼女は誰もいない部屋に連れて行かれた。
「ちょっと待って、あの人に言ってやる。」
越井がそう言ってから、もう十分立った。
京子がそろそろ待ちきりないころ、その唯一の扉が開いた。
「君は...!」