義孝の物語が語り終わったばかりに、急いでいる足音に二人は気になった。
ドアがバンと声立てて開き、そこにいたのは消えた綿だった。
「朝田!どこに行ったのですか?」
「急な呼び出しだ。話の途中か?」
「やなに、君と出会ったときの話をしました。」
「あぁ...パピヨンね。」
綿はソファに座り、義孝は台所に向かって、綿の紅茶を用意しようとしていた。
「綿は犬を飼ったんだね...どうして今は見当たらないのですか?」
「黒沢が来てから暫くして、姉が、ここに置いてると絶対腹減って死ぬとか言って、連れ去っていたんだ。」
「なんとなくわかりますよね。朝田姉さんの心配。」
「おい!黒沢、ますます調子乗ったんだな。」
義孝は紅茶を綿に渡して、ソファの席に戻った。
「朝田も謎を語って、やなちゃんに当ててもらいませんか。」
「うん...わかった!ここ最近で見かけた謎だ。」

ある日、警察に通報があって、三つのコンビニが同時に物を盗まれて、その場で食べ物を盗んだ泥棒を掴んだ。
しかし、警察たちは現場に向かって気付いた、この三人の小娘の顔はほぼ同じだった。
警察はすぐに近くの公園で、三人の名前が書いてる鞄を見つけた。
西海江、西海穗姉妹、それと岡島荷。
誰が誰かを判明するために、警察は彼女たちに質問したが、彼女たちは知り合ってところが、警察を混乱させようとした。

「まずはここまでにしよう。」
「つまり、同時に事件が起きたのは偶然じゃなくて、わざとしたことですね。」
「うむ。ガキ三人で一つの事件を企んだな。」
「家族がありませんか?川上家と岡島家。」
「警察も調べてみたが、西海姉妹の両親は離婚し、母親に育てられているが、仕事が忙しいため、一番早く警察局にたどれるのも二日後なんだ。」
「岡島家は?」
「父親は出張してる、母親の携帯は通じない。」
「ちっ。」
難しさを増やすためと知っているが、やなはうまく調査できないことに不満してる。
「やなくんに思い浮かべないなんて想定外だな。じゃあ続くぞ。」

それで、三人の正体がわからないまま、夜になった。
警察は仕方なく、彼女たちに一つの部屋を用意した。
お風呂したあと、警察が提供した黒と白の服に対して、彼女たちにはいよいよ差別ができた。
白を選んだ子は二人、もう一人は黒の服を選んだ。
そして、部屋に入った彼女たちは、眠ってるところも違っていた。
白い服を着てる二人は、それぞれ上と下のベッドで寝てて、黒い服を選んだ子は床で寝ると言った。

「僕はここで答えがわかったんだけどな。」
「え...!まだ何もわかっていませんよ!やなちゃんは?」
「うん...」
やなは机にある紅茶を見て、ふと思いついた。
「義孝、私にくれる紅茶って、いつも同じコップなのですか?」
「...うん。」
「どうして同じだとわかるのですか?」
「朝田は一気に飲むから、紅茶の跡はコップの底にある;僕は飲むのが遅いし、飲み干してからすぐ洗うから、一番跡が残りません。僕と朝田のコップがわかれば、やなちゃんのコップもわかりました。」
「それです!」
義孝の説明を聞いて、やなはようやく方向を見つけた。
「綿の話を聞いてるとき、私はずっと服を選ぶ時のことが気になります。
「混乱させたいなら、いっそ黒か白か一緒にすればいいじゃないですか?
「見つかってほしいです。
「彼女たちはおそらく、『大人』を確かめてるのでしょう。
「聞いている限り、彼女たちの差別は寝る場所、服の色、それと名前です。
「もしここで同じ白い服を選んでるからって、西海姉妹だと決め付けては間違っています。
「その服は、寝る場所のために選んだのでしょう?」
やなの推理に邪魔しないように、綿は頷いて認めた。
「しかし、それでも判別の仕方がわからなかったが、さっき義孝の言葉でわかりました。
「位置です。正確に言えば、寝る位置と名前の組み合わせです。
「西海と岡島、島は海の上にある、それに岡島ちゃんの名前は荷、だから上のベッドに寝てるのは岡島荷ちゃんです。
「同じ西海の江と穗について、穗と荷は同じ植物であり、江の方が海に近いので、穗は下のベッドに寝ていて、江は床で寝ています。」
綿を見つめて、やなは子犬のような目をしている。
「せ、い、か、い、で、す、か?」
「正解だ。」
「イェーイ!」
素直に喜んでるやなを見て、綿もこっそり微笑んだ。