物語も面白いしアクションもすごい!でももう少し爽快感がほしかった

 

「ビーキーパー」は「トランスポーター」などの大人気アクション俳優ジェイソン・ステイサムの最新作。「スーサイド・スクワッド」のデビッド・エアー監督がメガホンを取った。「テラビシアにかける橋」などのジョシュ・ハッチャーソン、「運命の逆転」などのジェレミー・アイアンズ、「ブラックライト」などのエミー・レイバー・ランプマンらが出演している。

ストーリー:アメリカの片田舎で養蜂家として生きるアダム・クレイ。彼は隣人の老婦人と懇意にしていたが、彼女が詐欺に遭って全財産を失い、自殺したところに直面する。老婦人を詐欺にかけたグループに復讐するべく、アダム・クレイは立ち上がる。そう、彼はかつて政府の秘密組織に属していたのだ。

 

面白かったです。

さすがジェイソン・ステイサム。アクションのキレもすごいしかっこよかったです。もう無敵!って感じでバシバシ敵を倒していくのがやっぱりいいですねえ。

そんなわけで爽快な一作、と言いたいところなんですが、何か微妙に爽快感がなかったんですよね。

というのも、最初からあんまり人を殺さないんです。

まあそれはそれでいいんですよ。別に殺すところを観たいわけでもないし。なんか殺さないヒーローみたいなのかな、って思って。

でもね、その割にその後の展開では一気に人を殺したりするので、混乱してしまいました。

殺す相手を選んでいるという感じでもないし、何かちょっともやもやしてしまったんですよね。遊び感覚じゃないけど、かなり軽いノリで高齢者をターゲットに詐欺をして回っているグループなんてかたっぱしから殺して回れよ、って思うのに、そこは結構見逃して、お金で雇われた殺し屋とかは返り討ちで殺して回る。

まあ武器を持っている持っていないの差もあると思うんですが、やっていることとしては詐欺グループの方が許せない印象でした。

これは僕の感覚ではあると思うんですが、今作のアダム・クレイは復讐のために動いているわけだし、詐欺グループの方が殺して回りたいんじゃないかと思ったんですよねえ。だからより詐欺グループの方が許せない気持ちで観客は観ている気がするんです。だけど、そこはぬるく見逃していく感じにちょっとついていきにくくて。

そういう意味であんまり爽快感が感じられませんでした。

とはいえ、ジェイソン・ステイサムがめっちゃ強いから普通に楽しいんですけどね。

あと、途中から結構意外な展開をしていくのも面白かったし、脚本的にはシンプルなアクション映画よりは面白かった気がします。「ああ、なるほど、ちゃんと伏線あったねえ」って思ったし。

そんなわけで普通のアクション映画としては非常に良い出来な気がします。ただ、個人的に「詐欺グループを殺し回るジェイソン・ステイサム」が観たかっただけなんだと思う。

ということで、気になっているならぜひ。普通に面白いです!

 

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