これぞインド映画の真骨頂!歌もダンスも映像も物語もすごい3時間

 

「RRR」は「バーフバリ」などのS.S.ラージャマウリ監督によるアクション映画。1920年代、イギリス領だった頃のインドを舞台に描いている。N・T・ラーマ・ラオ・ジュニアとラーム・チャランが主演を務めた。アジャイ・デーヴガン、アーリヤー・バット、レイ・スティーヴンソンらが出演している。

 

ストーリー:1920年、イギリス領インドではインド総督がゴーンド族の村を訪れ、少女マッリを法外な低価格で強制的に奪い去ってしまう。ゴーンド族のビームはマッリを助け出すため、デリーへと向かうこととなった。一方、ある警察署ではデモ隊に周囲を囲まれ、イギリス人兵士たちは戦々恐々としていた。そんな中、インド人の警察官ラーマはデモ隊に単身乗り込んでいき、首謀者を逮捕する功績を上げる。しかし、それでも昇進を許されない彼は、ゴーンド族によるマッリ奪還を阻止する担当捜査官に立候補する。

 

かなり面白かったです。

 

僕は10月に観たんですが、いまだにロングヒットしているのがうなずける作品ですね。

 

まずスケールがすごいです。いや、インド映画は結構スケールが大きいものが多いので、これだけが特別ってわけじゃないんですが、やっぱりスケールの大きな作品はそれだけで面白いですね。警察署がおびただしい人で囲まれているところなんて、その絵の説得力だけで魅せられてしまいますし、ゴーンド族の森、デリーの街並み、総督府の中などさまざまな場所が登場するのも観ていて楽しいです。

 

歌やダンスもたくさん入ってきて、それぞれのクオリティも非常に高くて良かったですね。映像もすごいし、演出もすごい。ダンスシーンは「インドのマイケルジャクソン」と評されるほどダンスが絶賛されているNTR Jr.が主演しているので、さすがのクオリティです。すごいんだよなあ。もうこのミュージカルシーンだけでも鑑賞料金分くらい元が取れる感じで、非常に良いですね。

 

物語も結構スリリングで先が読めず、楽しかったです。トラブルに対してそんなことある!?って感じのアプローチで解決してくれるのが爽快でしたし、映像もシーンシーンのこだわりがちゃんと伝わってきて良かったですね。

 

あんまり言うとネタバレになっちゃうことばかりなんですが、3時間が短く感じるくらいアップダウンが激しくて楽しい映画でした。

 

あとね、主演の2人がめちゃくちゃかっこいいです。見た目だけだとヒゲのおっさんって感じなのに、彼らが動いてセリフを言うともうかっこいいんですよね。もちろん撮り方もすごいんですけど、ちゃんとかっこいいのすごいよなあって思います。

 

続編を作り始めたという話もあるので、ちょっと期待しちゃいますね。ただ、今作だけでしっかり完結しているので、蛇足にならないといいなとは思いますが。

 

それにしてもS.S.ラージャマウリはすごいですね。「バーフバリ」であれだけのインパクトを残しながら、同じ、もしくは上回るような作品を作ってくるんですから。日本国内では「ムトゥ 踊るマハラジャ!」を超えてインド映画の歴代1位に輝いたそうです。まあでも納得って感じの作品ですね。

 

これを機にまたインド映画がたくさん入ってくるといいなと思います。いやー、それにしてもまたもう一度観たいですね。

 

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