さて、またしても随分遅くなりました(もう5月も半ばじゃないか…)が、2021年3月に観た映画の個人的なオススメランキングを発表します。3月は13本観ていました。急にペースが上がり、この勢いで観るぞー!となっていたのですが、緊急事態宣言もろもろで今はペースが落ちています。

恒例ですが、この個人的なランキングのスタンスについて。ここではものすごく偉そうに色々語りますが、もちろん僕個人の一意見なので、気に入らなければ無視してくださって結構です。創作の苦しみはわかりますし、それを後から色々言うのは簡単なこと。当たり前ですが、制作者より批評家が偉いなんてことはありません。それがわかった上で、でも自分の意見を忌憚なく言わせていただいた方が、読む方には参考になるかと思うので、書いています。まぁ、言いたい放題言っているだけなんですけどね。

では、ブログトップにも書いてますが、僕の好みについて一応おさらい。

・アートよりの作品よりもエンタメ系の方が好き
・好きなジャンルはファンタジーやコメディ、ラブロマンスで、ホラーはほとんど観ない
・邦画よりも洋画、しかもハリウッドのドンパチの方が静かなものよりも好きな傾向

・☆の基準
☆☆☆☆☆(すごい面白かった!おすすめ!)
☆☆☆☆(おすすめできる。もう一度観たい!)
☆☆☆(普通に面白かった。観て損はしない)
☆☆(1000円ならまだ許すかもしれないけど)
☆(クソ映画。観終わって怒りがこみ上げるレベル)
☆0(公開する意味がわからない)

では、お待たせしました!今月のランキングいってみます!
一応一言感想コメント書いてます。

☆☆☆☆☆

1位「14歳の栞」

3月の個人的な1位は「14歳の栞」でした。うん、かなり悩みました。2位にした「JUNK HEAD」もえも言えぬ魅力満載で、甲乙つけがたい一作だったと思います。が、まあこれはな……本当に面白いんですよ。だって35人の人生だから。で、レビューの時も書いたんだけど、一方でこれを、実在する14歳だった子たちの人生を消費していいのか、って気持ちはめちゃくちゃあるんですよね。なんというか、こういう映画を撮って良かったのか、って話です。すごく面白いし、ここに目をつけたのは本当にすごいんだけど、やって良かったのか?みたいな。ただ、監督が真剣に子どもたちと向き合ったのは伝わってくるし、ちゃんとそれぞれの話を引き出しているのは本当にすごいですよね。そこは認めたいし、これによって人生が狂う子がいないことを願っているというような感じです。

 

2位「JUNK HEAD」

続いて、こちらもまぎれもない傑作。そして怪作。「JUNK HEAD」。これを一人で作り上げちゃったのもすごいし、もうめちゃくちゃテンションが上がる一作になっていました。世界観も気持ち悪いし展開もめちゃくちゃだし、わけわからん話だけど、すごい面白い。映画の勢いにこちらのテンションが爆上がりするし、スタイリッシュさを感じてしまってこの世界にどっぷりとハマり込んでしまいました。すげえよ。これは。何でこのスケールのものをストップモーションアニメで作ろうと思ったんだ……。続編もやって欲しいな、と思いながら、続編はつまらなくなる可能性もあるな、って思っている一作です。でもとにかくすごい。


☆☆☆☆

3位「ラーヤと龍の王国」

結構3位以下も個人的な感覚では混戦だったのですが、同時上映の「あの頃をもう一度」が凄まじい傑作だったので、今作を3位に。もちろん本編も面白いのですが、とにかくこの同時上映を映画館で観るだけでも価値があると思っています。
この「ラーヤと龍の王国」はCGが非常に綺麗で、また分断された世界を上手く描いた一作になっています。各国の文化も面白いですし、国ごとの人々の描き方も見事です。世界観に説得力があって、楽しいと同時に色々と考えさせる映画でした。

 

4位「白雪姫の赤い靴と7人のこびと」
さてさて、連続でアニメ作品ですが、こちらも「ラーヤ」に劣らず良い一作でした。韓国発の作品ですが、セリフは全て英語ですし、海外展開を見据えた一作だと思われます。容姿をテーマに深く掘り下げていった一作で、ディズニーが作ったんじゃないかって思うほど既存ファンタジーに対するアンチテーゼが詰まった一作です。色々と考えさせられますし、エンタメとしても楽しいアニメ映画でした。

5位「トムとジェリー」

昔からの定番アニメーション「トムとジェリー」の実写化作品です。実写化とはいえ、トムもジェリーもアニメタッチ。アニメと実写の融合作品です。実写だとどうなるのかと思いましたが、個人的には非常に楽しく見られた映画でした。悪くいえばマンネリですが、ド定番の作品をストレートにやってくれたのが良かったです。


☆☆☆
6位「モンテッソーリ 子どもの家」

モンテッソーリ教育を施している幼稚園の密着ドキュメンタリー映画。とにかく子どもたちが可愛いですし、大人が思っているよりもいろいろなことを考えて実践しているのだなあと感心させられます。よくわからないところもあったので少し低めの評価になりましたが、子育てや幼児教育に興味のある方は非常に面白いのではないかと思います。

 

7位「野球少女」

序盤は主人公を好きになれなくてしんどかったのですが、中盤から徐々に面白くなっていった一作でした。女子がプロ野球選手を目指す上で難しい課題がたくさんあり、それらにはなかなか気づいていないな、と思わされました。韓国の方がより女性男性のジェンダーロールが強いのかな、と思ったのですが、日本も変わらないのかもなあ。

 

8位「マーメイド・イン・パリ」
なんだか独特のテンポと物語の展開があまり好きになれなかったにもかかわらず、妙に印象に残っている一作でした。色彩がとても鮮やかで、映像が綺麗だったのも大きいと思います。物語は結構不条理というか、不思議な感じなのですが、それでも何か楽しかったと思えるので、合う人はめちゃくちゃ好きなんじゃないかと思います。

9位「MISS ミス・フランスになりたい!」

コンセプトは非常に面白かったのですが、脚本が雑というか、納得しにくいところが多かったので、結構評価が下がってしまった一作でした。まあ設定が面白いので、良かったですが、もっと面白くなった一作だなあというのもあって、ちょっともったいなかった気がします。

 

10位「サタニック・パニック」

ライトに観られるホラーコメディ映画として、非常に良い作品だと思いました。笑えるところが結構あって、良かったですし、そこまで怖くないのも良かったです。が、ちょっとそのせいで間延びしているところもあったので、なんとも、というところでした。が、まあ何も考えずに観るなら良い一作です。

 

11位「ミナリ」
アカデミー助演女優賞を受賞したユン・ヨジョンの演技が抜群に良い一作です。他はあんまり面白くなくて、うん、って感じでした。でもユン・ヨジョンの演技を観るだけで良いものを観た気持ちになれます。

☆☆
12位「フィールズ・グッド・マン」

いつの間にかオルタナ右翼の象徴になってしまったカエルのキャラクター、ぺぺについてのドキュメンタリー映画でした。ぺぺにまつわるエピソードは非常に面白かったのですが、それをもう少し上手く整理して作品にしてほしかったな、というのが正直な感想でした。

 

13位「奥様は、取り扱い注意」
予告編で見た以上の面白さがなく、現実味もなくて期待外れになってしまった一作でした。もっと面白くなったと思うんだけどなあ。


該当作品なし。

☆0
該当作品なし。

暫定ランキング

☆☆☆☆☆
1位「ジョゼと虎と魚たち」
2位「14歳の栞」

3位「JUNK HEAD」

 

☆☆☆☆

4位「ラーヤと龍の王国」

5位「白雪姫の赤い靴と7人のこびと」

6位「エマの秘密に恋したら」

7位「ノンストップ」

8位「トムとジェリー」

 

☆☆☆
9位「さんかく窓の外側は夜」
10位「哀愁しんでれら」

11位「ミッドナイト・ファミリー」
12位「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」

13位「モンテッソーリ 子どもの家」

14位「野球少女」

15位「スタント・ウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち」
16位「プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章」

17位「マーメイド・イン・パリ」

18位「MISS ミス・フランスになりたい!」

19位「サタニック・パニック」

20位「劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal 後編」

21位「夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者」

22位「名も無き世界のエンドロール」

23位「ミナリ」

 

☆☆
24位「フィールズ・グッド・マン」

25位「劇場版美少女戦士セーラームーン Eternal 前編」
26位「奥様は、取り扱い注意」

27位「ルクス・エテルナ 永遠の光」
28位「恋する遊園地」
29位「DAU. ナターシャ」


該当作品なし。

☆0
該当作品なし。