ギャグは面白いんだけど、さすがに応援できない

 

「チェリーボーイズ」は古泉智浩さんの同名漫画を原作とした実写映画。テレビドラマ「彼岸島」などの西海謙一郎さんが監督を務め、「HiGH&LOW THE MOVIE」などの林遣都さん、「勝手にふるえてろ」などの栁俊太郎さん、「エミアビのはじまりとはじまり」などの前野朋哉さんが出演している。ヒロインは「一礼して、キス」などの池田エライザさん。

ストーリー:「クンニ」「カウパー」「ビーチク」は幼馴染だった。そんな彼らも成長。しかし、童貞であることがコンプレックスだった。そんなある日、東京に行っていたクンニが帰ってくる。彼らは再び仲良くなるが、ひょんなことから、街一番のビッチと見なされているフェラ子をレイプする計画を立てる。

 

うーん。いや、面白いは面白いんですが、不快感が先に立つ一作でした。
評価が難しいですね。

ギャグは面白いし、みんな突き抜けて演じていて、なかなか良かったとは思います。

ただね、さすがに応援できないですよ。これは。何か童貞を免罪符みたいに描いているし、そうじゃない雰囲気を出しているけど、メインの三人があまりにもクズすぎるので、観ていて嫌な気持ちになるんですよね。笑えるんだけど、笑った自分に自己嫌悪するというか。

多分、最初から最後までクズとして描いてくれたら、気にせずに観られたし、笑うところで心置きなく笑えた気がするんです。何だろうなぁ。上手すぎたのかもしれないですね。林遣都さんが。彼の演技が上手すぎて、リアルにいそうで、だからこそ嫌悪感もリアルに感じてしまった面はある気がします。

まあよくわかんないですが、これが合うっていう人もいるだろうし、僕は単純に合わなかっただけかも。ここの部分(最終目的がれいぷってところ)が気にならない人にとっては、割と楽しめる映画となっていたと思います。うん。映画としての完成度は全然悪くない。

池田エライザさんがめちゃくちゃ魅力的だし。

何か、でも難しいですよね。
その屈折した感じはわからなくもないし、そういうダメなところも描かなきゃいけないっていうのはわかるし。結局のところ、何度も言っていますが、僕の感覚には合わないってとこだけですね。矛盾とか、ダメなところとか、そんな特別言及するほど気になるところはなかったし。

そんなこんなで少し短いですが、とにかく合わなかったという一作でした。他に語ることがちょっとないかも。

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