久しぶりに面白い正統派パニック映画

 

「ジオストーム」はハリウッド発のパニック映画。「レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀 Leverage」のディーン・デヴリンが監督と脚本を務めている。「オペラ座の怪人」などのジェラルド・バトラーが主演、「アクロス・ザ・ユニバース」などのジム・スタージェスが共演している。

ストーリー:大規模な災害が発生するようになった地球。アメリカを中心とした各国は力を結集して「ダッチボーイ」という気象コントロールシステムを作り上げた。それから時が経ち、アメリカの管理下にあったダッチボーイがいよいよ国連へと管理権を移動させる段になり、アフガニスタンで気象コントロール衛星によって村が一つ凍ってしまうという事故が起きた。国連に引き渡す際に不具合の原因を特定できていない状況を避けるべく、大統領は秘密裏にダッチボーイの開発者であるジェイクをダッチボーイの維持管理をしている国際宇宙ステーションへと送り込む。しかし、宇宙ステーションでもインドの技術者が宇宙空間に投げ出されて死んでしまうという事故が起きていた。
 

面白かったです。
アメリカでは批評家に酷評されていたようですが、久しぶりに楽しめる災害映画を観た気がしました。

まあ、確かに色々とツッコミどころはあると思うし、なんだかなぁ、ってとこもなくはないです。

が、もう映像が面白いもの。
いいんですよ、それで。まあみんな予告編で観ている映像なわけなんですが、やっぱね、観たいわけなんですよ。ドバイに津波が押し寄せたり、リオデジャネイロが凍ったりするところ。不謹慎な言い方ですが。
このアイディアが既に勝ってるんですよね。
「デイ・アフター・トゥモロー」が先にやっているっぽい気もしなくもないですが。まあそっちは観ていないのでわからないです。
とにかく、今の技術で世界に起きる災害を描いたらどうなるか、みたいなところを主眼にして観ているだけでも面白いです。

と、映像のことばかり書いていますが、内容も僕は楽しめました。真相とかが特別奇抜とか、そういうわけではないし、ある程度お約束的なところもあるとは思います。でも、それなりに王道で、ドキドキさせてくれます。やっぱり宇宙空間に主人公がいる状態でいろいろな事件が起きるというのは、非常に緊張感があって、良い設定なのだと思いました。あと、ストーリーのところでは割愛しちゃいましたけど、ジェイクとジェイクの弟のマックスとの関わりがこの作品では肝になっていて、彼らの物語もなんだか共感できるところがあり、なかなか良かったです。ただ、ちょっといきすぎているところもあったし、理解できない人がいてもおかしくないとは思いますが。

あとはマックスの恋人のサラがすごいですね。かっこいい。ジェイクとマックス、サラの存在感が良い作品でした。

とにかくあんまり深く考えずに観るには良い映画です。
これを観て地球温暖化とか、そういう問題を考えたという人は少なそうですし、問題提起的な作品だとは思いません。そして、それでいいと思います。映像すげー!なんか面白ーい!って言って観ていれば、いいだけなので、疲れたときに観るのも良いと思います。
上映時間も109分なので、そこまで長くないし。

公式サイトはこちら