これぞ楽しいミュージカル映画!ワクワクとドキドキが止まらない

 

「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」はロアルド・ダールの名作児童小説『チョコレート工場の秘密』に登場した工場長ウィリー・ウォンカの始まりの物語を描くファンタジーアドベンチャー。ティモシー・シャラメ、ヒュー・グラント、サリー・ホーキンスやオリビア・コールマン、ローワン・アトキンソンらが出演している。監督は「パディントン」のポール・キング。

 

ストーリー:人びとを幸せにする「魔法のチョコレート」を作り出すチョコ職人のウィリー・ウォンカは、亡き母と約束した世界一のチョコレート店を開くという夢をかなえるため、一流のチョコ職人が集まるチョコレートの町へやってくる。ウォンカのチョコレートはまたたく間に評判となるが、町を牛耳る「チョコレート組合」からは、その才能を妬まれ目をつけられてしまう。さらに、とある因縁からウォンカを付け狙うウンパルンパというオレンジ色の小さな紳士も現れ、事態はますます面倒なことに。それでもウォンカは、町にチョコレート店を開くため奮闘する。

 

面白かったです。

 

ああ、これだよなあ、みたいな感覚でした。久しぶりに直球のファンタジーミュージカル映画を観たなあという印象で、すごく楽しかったです。

 

曲も良かったし、コミカルなところも楽しかった。チョコをめぐる突拍子もない感じの物語の展開も良かったですし、夢と希望と魔法にあふれた映画で、観て良かったなって素直に思える一作でした。キャラクターも立っていて、楽しかったですね。

 

じゃあ何で☆5じゃないんだよってところですが、まあそれは僕がロアルド・ダール好きだからなんですよね。いや、ダール好きな人が満足できない出来では決してないです。むしろダールの世界観っぽい感じで上手く映画化したなあって思う一作ではありました

 

ただ、やっぱりウォンカが若き頃にそうだったのかな、って思うと少し疑問に感じちゃうんですよ。

 

だって今作のウォンカが将来、人が信じられなくて工場を誰にも見せないまま閉鎖させていたような人になると思えないんですもん。そのくらいいい主人公なんですよね。むしろ物語としてはこのくらい夢にまっすぐな主人公の方が見やすいし、共感しやすくていいんです。

 

でも、前日譚としては微妙に成り立たないよなって思っちゃいました。

 

まあ個人的に2005年のジョニー・デップのウォンカがイメージと違いすぎて、すごいがっかりしたので、それよりはマシではあったんですが。。。ウォンカ=超変な人っていうすごい残念なイメージを払拭してくれているという意味では今作はうれしかったですけどね。

 

そんなわけで、これはこれでめっちゃありなんですが、原作とずれているのに☆5をつけるのはちょっと違うかな、と。「マレフィセント」に☆0をつけておいてこれは5っていうのもね、っていう。(まあ「マレフィセント」は原作否定が最後にあるから絶望したっていうのが大きいけど)

 

そんなこんなで普通にファンタジーミュージカル映画としては最高の一作でした。

 

で、これとは別に小説の『チョコレート工場の秘密』をぜひ読んでもらいたいなって思います。面白いですよ。ウォンカも(そこまで)変人じゃないし。

 

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