日本は中国に次いで世界第二位の外貨準備を保有してるそうだ。

(日本銀行HPより)外貨準備とは、通貨当局が為替介入に使用する資金であるほか、通貨危機等により、他国に対して外貨建て債務の返済が困難になった場合等に使用する準備資産です。わが国では、財務省(外国為替資金特別会計)と日本銀行が外貨準備を保有しています。

 

本日は外貨準備がテーマというより、外貨準備を足掛かりにドルと金(GOLD)について考えたい。

データを表にまとめ、グラフ化した。(データ出典:財務省HP、総務省統計局 日本の統計、為替と金価格は田中貴金属工業様のHP)

 

■自分の感想

・日本の外貨準備高は伸びているが、東日本大震災のあった2011年以降余り増えていない。

・外貨準備のドルとニューヨークにおけるトロイオンスGOLD価格(金貨1枚分)の価格から、

 外貨準備から購入可能な金貨の枚数を計算した。2019年では1オンス金貨相当 9億5千万枚程になる。

・GOLDの価格がドルに対して上昇している為、日本の外貨準備で買える金貨の枚数は減少している。

 

・GOLD(トロイオンス金貨)の価格はドルに対して上昇している。逆にGOLDに対し、ドルの価値は目減りしている。

・アメリカのドルは金融緩和でどんどん増加しているので、金価格が上昇してるのはある意味必然だと感じる。

・私は(名目ではなく)実質の資産形成でドルを長期の尺度として使っては投資判断が狂うと感じている。

・ドルは長期的で絶対的な尺度ではなく、中短期的な尺度で、決裁通貨と割り切った方が良さそうだ。

・金貨の方が長期でみれば尺度としては優れているかもしれない。

 

・日本の外貨準備は世界第二位だが、(金貨に対する)実質的な価値が下落していることが心配だ。

・実は外貨準備にはGOLDも含まれる。個人の意見としては財務省と日銀がドルを減らし、GOLDの保有割合を増えせば良いと思う。

・ただ、私個人の完全な憶測となるが、アメリカがそうさせてくれないと思う次第だ。ドル(米国債)を買う人がいないと困るからだ。

 

・ちなみに2019年日本の準備全部でGOLDが買えたとすると、29,467トンとなる。(約3万トン)

・”これまで金が採掘された総量はわずか約183,600トン”が正しいとした場合、その16%(3.0÷18.36)に相当する。

・ドルを持っていても大量のGOLD(有史以来全世界総量の16%)は買い占められないことを想像することは難しくない。

・ちなみにアメリカの中央銀行、公的機関に保有されているGOLDは8,133トンだそうだ。これも本当かどうかは怪しい。

・GOLDに関する情報は意図的な操作、フェイクが混じっている可能性があると考えていた方が無難で、注意が必要である。

 

・一方、世界各国、中央銀行が基軸決済通貨ドルの保有を減らし、GOLD保有を伸ばしている模様だ。

・GOLDこそ信用できると考えての行動だと思う。

・私の個人的な意見だが、今後もGOLDに対しドル、日本円、紙の通貨の価値は下落を続けると思う。