人は、どうして悲しむのか。落ち込むのか。
好きな人に振られたとき。
会社の上司に叱られたとき。
大切な人を失ったとき。
できることなら、悲しい気持ちにはなりたくない。
落ち込んで、頭のなかで無限ループするのも嫌だ。
ただ…どうなんだろう。
嬉しいことや楽しいことだけしか存在しない世界で、自分は満たされるのか。
そんなことを考えていると、この世界に、いつから負の感情が生まれたのかが気になり始める。
自分が初めて、負の感情を覚えたのはいつだろうか。
初めて、悲しい、つらい、と認識して泣いたのはいつだったか。
もう負の感情には慣れた。
今まで、何回も乗り越えてきた。
少なくとも、自分の周りの人たちには、悲しい思いをしてほしくない。
心の底からそう思っているのに、自分が誰かを傷付けてしまうことがある。
その矛盾に、やるせなさと、ままならなさを感じる。
悲しい、つらい、嬉しい、楽しい。
さまざまな感情が渦巻いている世界で生きている自分。
人生は難しい。
そんな空気みたいな言葉で、自分の人生を片付けたくない。
「人生って難しいよね~」
「本当にね。上手くいかないことばっかり」
そんな会話が、今日もどこかでされている。