を久々に読みなおしてみました。次の日曜日に受験するTOEIC対策です。性懲りもなく、また受験します。ヘドロのように働いていた時期は、TOEICを申し込んでも実際にスケジュールが混んでいて、受験できないということが多々ありました。当時は、たかが6000円×うん回よりも、仕事や自分の体調にプライオリティを置いておりました。しかし、比較的人間的な生活を営んでいる現在、当時失ったうん万円のため、1受験入魂で望みたいと思っております。気合だけ十分で、スコアは下り坂ですが。



ところで、↑こちらの2冊ですが、英語で文章を書かなければいけないような方に大変オススメです。例文が多いので分かり易いですし、新書ですので流し読みも出来るしリーズナブルです。ちょっと古めの本ですので、イマ時、こんな間違いしないでしょ、という類のものもありますが、英語を間違えてしまう日本人的発想もお勉強できます。私がオススメしても信憑性が薄いので、私にこの本を薦めて下さった方がたの話を織り交ぜながら紹介したいと思います。私にこの本を薦めて下さった方がた、それは、国際弁護士・渉外弁護士と呼ばれる方がた、またはもと会社の先輩方です。平均年齢40歳前くらいでしょうか。例えば、渉外弁護士の場合、訴状や契約書などももちろん英語ですが、クライアントとの通信文も英語ですので、アソシエイト級の弁護士などは特に、ネイティブに自分のdraftをチェックしてもらい、reviseするという流れになります。このdraft → revise ×N という作業が、結構彼らにとっては辛いのです。なぜならば、彼らはエリート中のエリートさんなので、あまり、自分のしていることにケチをつけられる(しかも、この場合は、赤入れです。)又は、指摘を受けるなんてことはほとんどありません。しかも、優秀な彼らですから、間違って、1回でも他人から指摘をうけたとしたら、その後、十分に間違いを正し、何回もreviseさせられる、なんて経験もほとんどないでしょう。



余談ですが、某外資系法律事務所のパートナーの方(60代)も、自分の英語力はネイティブの赤入れで飛躍的にアップした、とおっしゃっておりました。若い頃に米国のファームに勤務していた頃、ネイティブに猛烈に赤入れされ、ご自分が文書を作成した紙がマッカッカに染まってしまい、それはそれは屈辱的であった、という話です。20年以上前の話ですから、まだ、日本語でも英語理解または、法律英語の理解を体系化した参考書などは少なかったでしょうし、まさに、体で学ぶ、といった感じでしょうか。このような先人の努力があって、現在、我々は、ある程度システマティックに何でも吸収することができるのです。感謝です。こと、法律英語に関しては、昔は習得するのに10年くらいかかった(法律英語の講師談)けれど、現在は体系化された教材を使用して学べば、2~3年(平均です。司法試験も平均5年間の勉強が必要と言われていますが1年で合格する方もいらっしゃいます)でマスターできるとのことです。



話をもとに戻しますが、revise×Nという作業は、精神的な苦痛をかなり伴うのです。もちろん、渉外弁護士になるようなエリートさんですから、文章の構成や単語のミスなんてものはほとんどありません。弁護士にはあらゆる面でミスが許されませんから、こんな細かいことにも注意が必要なんですね。本当に大変なお仕事です。では、彼らは、何でrevise を繰り返しているのか??? この答えは、けっこう↑こちらの2冊で見つかることが多いのような気がします。日本人の英語感覚では、OKな部分であっても、ネイティブから言わせると、こんなのおかしい、みたいなところの間違いなのです。



また、余談ではありますが、私も所長秘書時代に、draft → revise × N ということを日本語・英語とも何度も体験しました。私は渉外弁護士のようなエリートではありませんが、いつ自分が狂うかわからない、と思うほど発狂寸前だっとことを思い出します。もちろん、私は弁護士ではありませんので、文書に対して何の責任を負うわけでもありません。また、所長の秘書でしたから、文書の相手とはクライアント企業の社長であったりするわけで、自分の文章でいつでも対応できる、なんていうオコガマシイ考えを持っていたわけではありません。しかし、例えば、これはクライアントがあるファンドから株を買い占められた時の話ですが、提案書で、最初に出てきた「白馬の騎士(←ホリエモン騒動の時のSBIの社長さんのような感じですね)」が、「white-knight」→「白馬の騎士」→「ホワイト・ナイト」などとrevise を要求された時には、さすがに泣きたくなります。全部同じじゃないですか~!!!私には、このように思えたのですが、所長はどの言葉は提案書全体の中でしっくりあてはまるか、と考えた結果でしょう。このように、母国語でさえも、チェックをする方の思考回路を読む、ということが大変重要になってくる作業ですから、これがまた海外の方のチェックともなると困難を極めるわけです。また、こちらの作業がアウトプット・表現の問題なので、あまり時間や労力を割いているヒマもじつは無いのです。



そこで↑こちらの2冊。日本人にとっては、こんなかんじでいいんじゃないの?みたいな英語でもネイティブにとっては???な部分が結構わかります。普段から雑誌やテレビや仕事やらで英語に接している方で、感覚でだいたいわかって、こんなもんか、と思って使っている方がたにも、実際に説明せれてみると、こういうことだったのか。といったかんじです。最初の方、TOEIC対策と書いてしまいましたが、バリバリTOEICにフォーカスしたお勉強をされたい、という方のためのものではありません。が、一読の価値はあるかと存じます。