怖かった。 | AFRO LIFE

怖かった。

今読み終わりました。


パレード/吉田 修一

¥1,680
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2LDKのマンションで共に暮らす職業も性格も年齢もバラバラな五人の若い男女。
本作はこの五人それぞれの目線から全体を見れる様に構成されているので、個人個人がどう捉え、どう考えているのかが良く解り、全体を通してみた時により面白さが増しました。

先輩の恋人を好きになってしまう頼りない大学生の良介と、毎日交際相手の若手俳優からの連絡をリビングで待ち続ける無職の琴美、イラストレーター兼雑貨屋店長の未来、みんなから頼りにされている几帳面で健康オタクな直輝、そして、途中から現れる男娼のサトル。 

共通する部分といえば、みんな何かしらの闇を持っている事。


最近、多いですね。こういう病める時代に送る映画や小説。


でも、ドキっとさせられましたよ。。。


読んでいくうちに自分自信、蓋をしている部分が開けられた気がして怖くなりました。


そして、読み終えた瞬間背筋が『ゾッ』としました。。。。

一緒に住んでいるはずなのに、心はそこになく透明人間と暮らしているようなモノ。
不安や焦燥感はりつつもみんなと共に暮らす為に一番都合の良い自分を演じる。
結局は自分の事だけを考えて生きている。


でも、こういう部分って誰しもがあるんじゃないですかね?
きっとその場にいたいなら勝手に演じてるんじゃないかな。みんなにとっても、自分にとっても都合の良い自分を。
長くは続かないと思うけど。

何をもって本当の自分と言えるのか?って聞かれると難しいですが。

まーでも、やっぱり客観的に見ると怖いですね。

孤独感を埋めたいが為に一緒にいるのに、演じてしまってる以上結局孤独なんですよね。
その事に気付かない間はハッピーなんでしょうけど、気付いた時にどうするか。。。


。。。と私的見解をツラツラと書きましたが、皆様はどう感じるでしょうか?



もうご存知の方も多いかもしれませんが
この吉田修一サン原作の『パレード』が映画化され、

2月20日ロードショーなんです!!!


文字を読むのが苦手な方は是非映画館でご覧下さい☆

そして、大画面からこう問われます。
『あなたは本当にその人の事を知っていますか?』


どう感じるかはあなた次第です。。。。





さて、少し話はそれますが
最近思うのは、映画化される小説っていうのはやっぱり展開が面白いですね。
流行りものだから。。。と何気に遠ざけていた人気作家の小説も素直に読んでみる事にします。

あ、でもまだまだ私の浅田フリークは止まりませんよエクスクラメーションマーク


でわでわオヤスミナサイ。。。。